Chromebook 上でLinux仮想マシンを使う事のできるCrosinitiを使うとRやRStudioを導入可能。ただしRStudioに関しては、デスクトップアプリケーションに関しては1.1以前しか起動せず新しいバージョンは起動しません。
そのためこれまでは、Docker上でRStudio Serverのイメージを立ち上げる方法を紹介していました。しかし、二重に仮想マシンを立ち上げるのはリソース的にもあまり良くと思われるので、新たにCrostini上に直にRStudio Serverをインストールしてみたところうまく動作したので、方法を紹介していきます。


Rのインストール
Crostimiを導入済みで、ターミナルが立ち上げられる前提で話を進めて行きます。Pixelbook Goはバージョン83で、起動するLinuxはDebian 10でした。
sudo apt install dirmngr --install-recommends sudo apt install software-properties-common #add-apt-repositoryコマンドが利用できない場合に使用 sudo apt install apt-transport-https
外部リポジトリを追加できるようにするツールなどをインストール。
sudo apt-key adv --keyserver keys.gnupg.net --recv-key 'E19F5F87128899B192B1A2C2AD5F960A256A04AF' sudo add-apt-repository 'deb http://cloud.r-project.org/bin/linux/debian buster-cran40/' #最後をcran40にするとR 4.0, cran35にすると3.6がインストールされます。 sudo apt update sudo apt install r-base
ここまで来るとR自体のインストール完了します。add-apt-repositoryの最後のcran40は自分の使用したいバージョンに応じて変えましょう。
RStudio Serverのインストール
RStudioの公式の記事を参考に紹介していきます。
sudo apt-get install gdebi-core wget https://download2.rstudio.org/server/bionic/amd64/rstudio-server-1.3.959-amd64.deb gpg --keyserver keys.gnupg.net --recv-keys 3F32EE77E331692F sudo gdebi rstudio-server-1.3.959-amd64.deb
公式だと3行目は、別ページに書かれているのですが、3行目を飛ばしてインストールしたらエラーが出て、GPGキーを得る作業を行ってから再度4行目を実行すると無事インストールできました。
RStudio Serverへはhttps://localhost:8787でアクセスできます。
tidyverse, devtools, CmdStanRのインストール
sudo apt-get install libcurl4-openssl-dev libssl-dev libxml2-dev build-essential g++ sudo apt update sudo apt upgrade
上記のコマンドを実行して必要なものをインストールするとRStudio上でdevtoolsなどがインストール可能になります。
重要:パスワードの設定
sudo passwd (ユーザー名)
別にユーザーを設定する人もいますが、ローカルとのファイルのやり取りができなくなってしまい面倒に。上記のコマンドを入力して、Crostiniを使う際に設定したユーザー名にパスワードを設定する必要があります。上記のコマンドを実行するとパスワードの設定を求められ、これがローカルでRStudio ServerのログインIDとパスワードになります。
デフォルトのユーザーでログインするとRStudio上で、Linuxファイルにアクセスできます。
運用法
sudo rstudio-server start #起動 sudo rstudio-server stop #終了
基本的にターミナルを1度起動すれば、RStudio Serverへはhttps://localhost:8787でアクセスできます。ログインIDはデフォルトのユーザー名、パスワードは上で設定したものになります。
Start/Stopのコマンドで起動停止ができます。
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