MacBook Air(M1・2020)において4K60Hzではなく4K30Hzのリフレッシュレートで接続される問題が発生しました。この記事では解決策を紹介します。
厳密に言えば、問題ではなく筆者の勘違いなのですが、他の人でもハマりうる部分かもしれないので、注意喚起を兼ねてまとめて起きます。
4K30Hzで接続されてしまう問題
MacBook Airを4Kディスプレイに接続すると、リフレッシュレートが60Hzではなく30Hzになる問題が発生していました。4K60Hzに対応しているはずのApple純正USB Type-CハブやHDMIケーブルを使用しているにも関わらずです。
リフレッシュレートが30Hzになってしまうと、マウスカーソルの動きから滑らかさが失われてしまいます。そのまま使えなくもありませんが、スムーズではなく明らかに不満が残ります。
原因1:HDMIケーブルの問題
まずケーブルを疑いました。ちなみに、Mac mini 2018のHDMIポートに接続したときは、同じケーブルでも4K60Hzで接続できていました。ただ、よくよく調べてみると、ケーブルがHDMI 1.4対応止まりだったことが判明しました。
ということで、AmazonベーシックのHDMI 2.0対応のケーブルを購入しました。しかし、状況は改善せず、4K30Hz接続止まりでした。
色々調べてみると、ケーブルのHDMI規格は重要ではないようです。気にするべきは、ケーブルの持つ帯域幅です。4K30Hzまで対応のHDMI1.4aは8.16 Gbps、4K60Hzまで対応のHDMI 2.0は14.4 Gbpsの帯域幅を必要とします。しかし、HDMI1.4対応を謳う製品であっても、最大帯域幅18Gbpsな製品も存在します (例:AmazonベーシックのHDMI 1.4ケーブル)。
そのため、4K60Hzで利用するならHDMI2.0以上が推奨ですが、HDMI1.4ケーブルでも帯域幅があれば4K60Hzでの接続が可能です。だから、HDMI1.4ケーブルでもMac mini 2018は4K60Hzで利用できたわけです。
原因2:USB Type-Cハブの問題
筆者の場合、4K60Hzではなく30Hzで接続されてしまう原因は、USB Type-Cハブの問題でした。それも、Apple純正の「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」の問題です。実は新旧バージョンの2つが存在し、旧モデルでは4K60Hzでの出力に対応していないことが判明しました。
最新のMUF82ZA/A(A2119)と呼ばれる2019年発売の型番のモデルは、4K60Hzでの出力に対応しています。一方、筆者の持っていたものは2015年発売の旧バージョンのMJ1K2AM/A(A1621)はHDMI1.4止まりで、4K30Hzが上限です。
つまり、旧モデルを持っているにも関わらず、新モデルの対応表を見ており、「接続できないな?おかしいな?」となっていたわけです。
解決策:4K60Hz対応のUSB Type-Cハブ or ケーブルを買う
解決策としては、簡単で4K60Hz対応のUSB Type-Cハブを買うか、USB Type-C to HDMI 2.0なケーブルを購入することで解決します。
USB Type-Cハブには、Apple純正のUSB-C Digital AV Multiportアダプタ(A2119)が良さそうです(USBやHDMI周りの規格に異常に詳しい@hnpn914さんが使用されています)。USB-Aポート付きでHDMI接続で4K60Hzに対応し、規格的にもiPadや他社のノートパソコンで使用するに当たってもメリットが大きいようです。
筆者は、USB Type-C to HDMI 2.0のケーブルを購入しました。筆者の場合、4K30Hzのハブを既に3つ持っており、4K60Hzに対応しているものであってもハブはいらないと思ったところにあります。それゆえ、ハブではなくケーブルを試してみることにしました。
Apple純正アクセサリーは、高いことから、安売りセールや中古で購入する人もいると思います。今回のMUF82ZA/A(A2119)とMJ1K2AM/A(A1621)のように、デザインが変わらず、アップグレードされていることがあります。購入する際は十分注意してから購入しましょう。
参考にしたサイト
USBやHDMI周りの規格に異常に詳しい@hnpn914さんが、Appleの「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」の違いを詳しくをまとめてくれていました。
ちなみに、Apple製品に異常に詳しいサイト(@iArigato)でも、型番の変更などが触れられています。
Apple純正の「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」をMac miniに繋いだときに4K30Hzで接続されたことで、ハブのステルスアップグレードの存在に気づきました。こういったことがあるので気をつけましょう。
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