10月19日に、Appleは新しいiPad 第10世代を発表しました。本体デザインが、最新のiPad AirやProと共通化され、一見すると「買いでは?」と思うのですが、要注意ポイントがあります。
筆者自身、iPad 第10世代が登場したら絶対買うと思っていたのですが、「コレジャナイ」ポイントがあったので、まとめてみました(良いところも)。
Apple Pencil 第2世代に非対応:第1世代のみ
iPad 第10世代は、iPad AirやProシリーズのような見た目をしていながらも、Apple Pencil 第2世代には非対応です。Lightningコネクタを搭載したApple Pencil 第1世代にのみ対応しています。
iPad 第10世代は、USB-Cを搭載なので、直接接続はできません。USB-C-Apple Pencilアダプタを利用して、ペアリング & 充電することになります。iPad ↔ USB-Cケーブル ↔ USB-C-Apple Pencilアダプタ ↔ Apple Pencilという形で使用します。クソダサいことこの上ない。
Smart Connectorは側面:Smart Keyboard Folioは使えない
iPad 第10世代は、iPad 第9世代までと同じく側面にSmart Connectorを搭載しています、そのため、iPad Air/Pro用のSmart Keyboard Folioは利用できません。さらに、iPad 第9世代モデルまでの、Smart Keyboardも利用できません。
もちろん、背面のSmart Connector搭載が必須なiPad Pro用のMagic Keyboardも利用できません。
Magic Keyboard Folioは、iPad 第10世代に対応
今回新たに登場したMagic Keyboard Folioは、iPad 第10世代のみに対応です。Magic Keyboard Folioは、iPad ProやAir用に販売されているMagic Keyboardシリーズに似て、トラックパッドとしっかりとしたキーボードを搭載。Folioとなったことで、キーボード部分とスタンド部分を分離して利用することができます。
ただし、価格は38,800円と、円安も相まってかなり高めです。現時点では、Smart Keyboardシリーズは用意されておらず、安価にキーボードが欲しい場合は、サードパーティ製を買う必要があります。
また、対応デバイスもiPad 第10世代のみで、他のiPad Pro等にも流用はできません。
インカメラは、長辺へ移動
インカメラは、画面上部から側面部分へと移動しました。これは、従来モデルの欠点として挙げられていましたが、横画面にしてビデオ会議すると、顔の位置が横によってしまう問題は指摘されてきました。
筐体の刷新にあたり、インカメラの位置が改善されました。これは、iPad 第10世代が登場して良かった数少ない数改善点といえるでしょう。
安いiPadが欲しいなら第9世代モデルで良くない?
Apple Pencil 第1世代のみの対応や、Pencilの利用に変なアダプタが必要だったり、Magic Keyboard Folioの互換性の少なさを考慮すると、安いiPadが欲しいのであれば、49,800円で買えるiPad 第9世代の方が良いです。Pencilを直挿しで充電でき、本体やアクセサリー類もお手頃価格で入手でき、実用性・利便性は高いです。
iPad 第10世代は、Apple Pencilをほとんど使わず、ビューワー目的やMagic Keyboard Folioを使いたい人なら買う価値がありそうです。
ただ、iPad 第10世代の価格は、68,800円とかなり高めです。ぶっちゃけ、整備品や中古のiPad Air第4世代モデルを買っておいた方が、Apple Pencil第2世代やMagic Keyboardが使えます。今後のことを考えるとiPad 第10世代を買う意味はないかもしれません。
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