2020年12月に発売された「Noble Audio FALCON PRO」を、購入したのでレビューしていきます。
遮音性完璧で、BA型のイヤホンが好きな人には刺さるイヤホン。ただし、ちょっと高音が耳に刺さるかも?
Noble Audio FALCON Proのスペック
Noble AudioFALCON Pro | |
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チップセット | Qualcomm QCC3040 |
ドライバー | Knowles SRDD BA Driver 6mm Tri-layered Titanium-coated Driver (T.L.T. Driver) |
マイク | Qualcomm cVc8.0 ノイズキャンセリング |
Bluetooth | 5.2/マルチペアリング対応 |
対応コーデック | SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive |
最大連続再生時間 | 5.5時間(最大音量時) 10時間(70%音量時) |
耐水性能 | IPX5 |
カラー | ブラック |
価格(Amazon) | 29,500円 |
Noble Audio FALCON PROは、2つのバランスドアーマチュア(BA)と1つのダイナミックドライバー(DD)を搭載した完全ワイヤレスイヤホン。バランスドアーマチュアで、豊かな広域表現や精密な音を表現し、ダイナミックドライバーでスケールの大きな低音を鳴らす構成。音の傾向は全く違いますがAVIOT TE-BD21Jや、LYPERTEK PUREPLAY Z7も同様の構成になっています。
音質重視のイヤホンらしくapt-Xにも対応していますし、ペアリング先を比較的簡単に切り替えやすくなる、マルチペアリングにも対応してます。
その他に特筆すべき点としては、IPX5の防水に対応していて、雨や運動、夏場の汗に対して防水機能が期待できます。
FALCON Proの開封・内容物など説明
パッケージは、青地に製品デザインが描かれたクールなもの。FALCON 2などとも同様のデザイン。
内容物は、イヤホン本体、充電ケース、充電ケーブル、イヤーピースS/M/L、ポーチ、ユーザーズ・ガイド。ユーザーズ・ガイドには保証書もついています。
FALCON Proのデザイン
Noble Audio FALCON PROのカラーリングやデザインは、これまでのFALCONシリーズを踏襲した。青と黒のツートンカラーなデザイン。
充電ケースは非常にコンパクトで、カバンの小さなポケットからジーンズのポケットまで、ちょっとした隙間に忍びこませておくことができます。また、このサイズでありながQi充電にも対応。
本体正面には充電状態を示すインジケータがついています。また、背面にはUSB Type-Cがあり、Qi充電でなくとも有線で充電が可能。初代モデルは正面に端子があってダサかったのですが、このモデルでは改善されています。
蓋を開けるとイヤホンと対面します。イヤホンのケースへの収まりは良く、マグネットが仕込まれているのか吸い付く様に収納されていきます。
また、真ん中にはリセットボタンがあり、本体の状態を初期化したい場合はこちらを使用します。
イヤホンもケース同様のカラーリング。本体部分がブラックで、ハウジングの天板部分がブルーになっておりNoble Audioのロゴが入っています。ドライバーの数が増えたことにより本体サイズが大きめになっています。
ただ、流石は高級イヤホンメーカーのNoble Audioといったところで、大きさを感じさせないくらい安定した装着感になっています。しっかり耳にフィットする形状なので、走ったり大きな動きが入っても問題なし。
ノイズキャンセリング不要な遮音性
ノイズキャンセリングが不要なレベルで、遮音性が高いです。ユニバーサルIEMみたいに、ピタッとハマり耳栓状態になるので、普通のカナル型以上の遮音性が得られています。
音楽を快適に綺麗に聴くという面で考えるなら、こちらが正解。ノイズキャンセリングで無理に遮音することによって生じる、イヤホンの音の変化がないところも良い点。
音質:解像度は圧倒的
2BA+1DDの構成なので、音の綺麗さや解像度の高さに関しては、現在販売されている完全ワイヤレスイヤホンの中ではトップクラス。筆者の中ではNo1です。いわゆる、聞こえなかった音が聞こえるという現象に遭遇します。
ダイナミックドライバーがあるので低音も迫力ありますが、中高音域が目立ちます。全体的なバランスも崩してはいませんが、ボーカルの声とか高い音が耳に近い印象です。
ちょっとマイナスポイントとしては、中高音域にパワーがありすぎる場合があり空間的な広がりが少し弱い点と、女性ボーカルのアニソンを聴く際イコライザや音量を調節しないと、高音域が耳にささることがある2点が挙げられます。
FALCON Proの接続安定性
iPhone 12 miniとセットで使用していました。比較的人通りの多いところや、作りの甘いイヤホンなら途切れる場所でも、安定して繋がっていたので、接続安定性は高いです。通信の乱れも全くなかったです。
外音取り込み(ヒアスルー)機能は、イマイチ
比較的高評価できていますが、外音取り込み(ヒアスルー)機能はダメ。機能をONにすると、周りの音が聞こえやすくなりますが、ホワイトノイズがひどく常時「サーッ」という音がするので使う気が起きません。
外出先で、手が塞がっていて、耳からイヤホンを外せない状況なら使っても良いかなというレベル。
FALCON Proの操作性
- 1回タップ(左右):再生停止
- 2回タップ(右):次の曲へ
- 3回タップ(右):前の曲へ
- 2回タップ(左):音量下げる
- 3回タップ(左):音量アップ
- 4回タップ(左右):Siri
主な操作方法としては上記の通り。
説明書上では、音量を下げる動作と外音取り込み機能が両方左2回タップに割り当てられており、実際操作してみると両方反応してしまうことがあります。前述の様に、外音取り込み機能がイマイチで全く使いませんし、アプリ上からも切り替えられるので、音量下げるに絞ってもらいたいところ。
操作の反応は、操作に対してリニアで快適です。誤反応も無く、タップに対して過敏すぎることもないので、普通に使えています。
作り込まれたNoble Audioアプリ
アプリの完成度は高く、アニメーションがカクついたりすることはありません。
イヤホンのソフトウェア・アップデート機能やイコライザ機能、タップに操作変更や、今接続されているコーデックの表示や左右どちらのマイクを使っているかなども調べることができます。
総評:FALCON Proは圧倒的解像度を欲しい人向け
Noble Audio FALCON PROは、ハイクオリティなイヤホンです。圧倒的な解像度を求め、3BAや4BAなど多ドラなイヤホンを好んでいた人には確実に刺さるモデルです。
ただ、解像度が高い一方、高音域が耳に刺さる感じがし、その点では筆者に合いませんでした。
IPX5の防水にも対応しているので、梅雨時期や夏など高級な有線イヤホンが使いづらい時期に高音質で楽しめるのは魅力的。音質が気に入るのであれば29,500円というお値段は十分出すべき価値のある金額です。
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