ずっと気になっていたOne-Netbook社の「OneMix 3」を入手して、日常生活の中で利用してみました。実際使ってみて見えてきた、8インチサイズのUMPCの良いところと悪いところ、そしてやっぱり実用的に使うなら、「OneMix 4」にしておくべきだったという後悔を紹介します。
OneMix 3がハマる人は、普段の持ち運びおいてできる限りの小ささを求める人向けです。
筐体は、想像通り良い・動作に不満なし
筐体の品質とデザインはかなり良いと思います。中華系のPCの場合、メジャーなメーカーと比較しても、十分に張り合えるくらいの質感です。これはかなり気に入っている部分。
今回購入したのはCore m3-8100Y/RAM8GBのモデル。今ではちょっと古いスペックですが、十分快適なスペックです。Word文書を編集したり、ブログを執筆するくらいなら全然余裕です。
ディスプレイサイズとアスペクト比
8.4インチ・2,560×1,600のディスプレイ。高解像度で高精細な表示ができ、非常にキレイです。
ただ、画面サイズが小さいため、等倍表示は厳し目。225%くらいにして、情報量を減らして運用しています。さらに、アスペクト比も横長で、縦に表示される情報量は限られてきます。Windows 11の場合、タスクバーを右や左に動かすことができないため、設定変更でスペースを作り出す余地がありません。
キーボード：配列に難あり
8.4インチという小さな画面に詰め込んでいるので、キーボードの配列は特殊です。普段のブログ執筆や文書作成において、足りないキーはありませんが、Tabキーや”-“などは、一番上の列に来ており、慣れるまでは戸惑いました。この点に関しては、使っていくうちに馴染んでくる部分だと思います。
一番困ったのは、メインのキー配列とサイズです。筆者は手が大きめのため、OneMix 3のサイズ感だとどうしても窮屈になってしまいます。配列がいつもと違うことに加え、サイズ的な問題から、あまり快適な文字入力環境とは言えませんでした。
Windows 11でタッチ操作は快適
ポインティングデバイスも搭載されていますが、スムーズかつ細やかな動作はできません。主にタッチ操作かマウスを利用することになります。
そのことを知っていたので、Arc Mouseを用意していましたが、タッチ操作で十分でした。特にWindows 11にアップグレードしてからのタッチ操作は、非常に快適です。アニメーションがなめらかになり、意図したように動作してくれるので、OneMix 3だけでも良かったですね。
バッテリーは許容範囲
バッテリーの持ちは、普通の用途で5,6時間程度といったところ。不安感はありますが、スキマ時間に持ち出して作業するレベルだったら十分といえます。
そもぞも10時間とかガッツリ作業するなら、13インチクラスのノートPCを持ち出すので、全然許容できます。
そもそも、8.4インチである必要ある？
そもそも8.4インチである必要があるのか？ということも感じました。OneMix 3は、ノートPCの中では相対的にコンパクトですが、実用面ではそこまで小さくありません。横幅があるので、スーツのポケットには入りません（コートは可能）。また、重さは0.65kgあり、Smart Keyboardを付けたiPad Air 4より100g軽い程度です。これとスマホだけ持って出かけるというのは厳しいです。
思ったよりもコンパクトではありませんでした。基本的には持ち運びにかばんは必須。筆者の場合、小さいカバンは使いませんし、出先における作業スペースには、そこまでの制約がありません。そのため”この8.4インチサイズ”でなければならない理由はありませんでした。
総評：OneMix 4の方が良かったかも
OneMix 3を実際に使って、筆者が本当に求めていたのは、薄型・軽量・実用的であることに気づきました。OneMix 3は、大きさは小さいものの、デザイン的に分厚く、また実用性も少し欠けていました。
8.4インチのOneMix 3よりも、10.1インチサイズのOneMix 4の方が良かったなと思い始めています。大きさと重さは少し増えますが、キー配列は実用的で、画面サイズ・アスペクト比もトラックパッドがあることも普通のノートPCです。家でのごろ寝PCとして使うにせよ、持ち運んでいろいろな場所で使うにせよ、サイズの制約が無いのであれば、OneMix 4で良いでしょう。ちょっと心がOneMix 4への乗り換えに傾いています。
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