特に、縦折り型のフォルダブルの意義については疑問を感じていました。横折りタイプと違い、使用するためには開く必要があり、タブレットサイズの画面が手に入るわけでもありません。
しかし、しばらく使ってみると、これは新時代の小型スマホだ!ということに気づきました。「Galaxy Z Flip3 5G」は、小型スマートフォンを求める人、特に5インチ以下のサイズのスマートフォンを求める人におすすめしたいと感じました。
小ささゆえに不便になるコンパクトスマホ
5インチ以下のサイズのスマホは、持ち運びやすい反面、操作性が犠牲になります。例えばRakuten MiniやJelly 2などは、首からぶら下げても苦じゃないコンパクトさが魅力のスマホです。しかし、小さすぎるが故に、アプリの操作や文字入力は不便という問題点がありました。
最近のスマートフォンの主流サイズは6インチ前後がメインであり、アプリもそこをターゲットに開発されます。快適に操作するためには、画面サイズが必要です。おそらく、コンパクトさと実用性を両立しているのは、4.9インチのBALUMUDA Phoneくらいです。
そのBALUMUDA Phoneは、価格10万円と、スペックの割にお高め。おサイフケータイ搭載でコンパクトという点はそそりますが、他のスマホと比較して、この値段ならもう性能が欲しいところ。
かといって、コスパを重視すると、質感や画面サイズに不満の残る小型スマホを選ばざるを得なくなります。そうした実用性とスペックを求める小型スマホユーザーに勧めたいのがGalaxy Z Flip3 5Gです。
小ささと実用性を両立するGalaxy Z Flip3
閉じると普通(?)のスマホの半分
閉じたときに、とてもコンパクトなのがGalaxy Z Flip3の魅力。6.7インチのiPhone 13 Pro Maxの半分のサイズ。
閉じた状態は非常にコンパクト。手のひらにスポット収まるサイズ感。外側にもディスプレイを搭載しているので、開かずとも通知をチェックしたり、カメラを起動したりすることができます。
閉じた状態の厚さは、15.9mm。普通のスマホと比べると、分厚くなりますが、全体の大きさが小さくなっているので、持ち運びの際に厚みは気になりません。
開くと6.7インチの大画面
開けると6.7インチの大画面ディスプレイになります。これはスマートフォンとしてもかなり大きな部類で、iPhone 13 Pro Maxと同じサイズ。
「大きすぎるのでは?」と心配する人もいるかもしれません。Galaxy Z Flip3は横幅72.2mm、厚さ6.9mmと細く薄いので、片手でも持ちやすくなっています。
開閉の手間も気にならない
開閉する手間は、それほど気になりませんでした。というのも、小型スマホに求めることは、通知のチェックと隙間時間の情報チェックくらいで、使用する機会が頻回にあるわけではありません。通知はサブディスプレイで確認できますし、暇な時間にSNSするくらいなので、パカパカするのは全く問題なかったですね。
Galaxy Z Flip 3だけの魅力
ソフトウェアとハードウェアの完成度は、Galaxy Zシリーズの強みです。既に3代目ということもあり、デザインは洗練されています。
動画や写真撮影もこの状態で行うことができます。解像度はフルHDに制限されますが、3脚を使わず、このまま動画撮影できるのは定点撮影に向いています。
Galaxy Z Flip3は、フォルダブルスマホでありながらIPX8の防水にも対応しています。アウトドアへの持ち出しや、ランニングなどのお供にも利用することができます。急な天候の変化や汗などにも対応することができます。
国内版は、おサイフケータイに対応しているのもポイント。小型スマホに求められる決済端末としての魅力も備えています。
小型スマホ好きにもフィットする「Galaxy Z Flip3」
しばらく使ってみて、コンパクトでありながらも普通のスマホのように使えるところが非常に気に入りました。折りたたんでコンパクトになるので、ランニングや散歩の際にポケットに忍ばせて使うのにハマっています。
Snapdragon888とハイスペックなSoCを搭載しており、カメラもそこそこ高画質で、スペック的にも満足できます。国内版の価格は約15万円、海外版だと10万円前後で販売されています。ちょっとお高いですが、良い小型スマホを長く使いたい人には向いている製品と言えるでしょう。
(中古だと国内版でも10万円前後で手に入ります。)
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