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軽量899g・Snapdragon X搭載ノートPC「ZenBook SORA UX3407QA」レビュー:MacBook Airと比べて

4.0
WindowsノートPC

ずっと気になっていた899gと軽さが売りのSnapdragon X搭載ノートPC「ZenBook SORA」を購入してみました。今回購入したのはUX3407QA-PU16548BEと呼ばれるモデルです、

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ZenBook SORAのスペック:899gモデルと980gモデルが存在

UX3407QA UX3407RA
OS Windows 11 Home 64ビット
ディスプレイ 14.0インチ(1920×1200)
60Hz, ノングレア/LCD
14.0インチ(1920×1200)
60Hz, グレア/OLED
CPU Snapdragon X
X1-26-100
Snapdragon X
Elite X1E-78-100
RAM 16GB(LPDDR5X) 32GB(LPDDR5X)
内部ストレージ 512GB(NVMe PCIe 4.0) 512GB または 1TB(NVMe PCIe 4.0)
インカメラ 約207万画素 IR(Windows Hello対応)
バッテリー 48Wh 70Wh
Wi-Fi Wi-Fi 6E
(802.11 a/b/g/n/ac/ax)
Wi-Fi 7
(802.11 a/b/g/n/ac/ax/be)
Bluetooth Bluetooth 5.3 Bluetooth 5.4
サイズ 310.7 × 213.9 × 13.4–15.9 mm
重量 約899g 約980g
カラー アイスランドグレー/ザブリスキーベージュ
その他 USB4(Type-C, PD対応)×2、USB 3.2 Gen2 Type-A ×1、HDMI ×1

ちなみにZenBook SORAは2モデル存在し、一つはUX3407QAというSnapdragon X/899g/16GB/512GBのモデルと、UX3407RAというSnapdragon X Elite/980g/32GB/1TBのモデルが存在します。

単にスペック違いの2モデルかと思いきや意外と差があります。前者のUX3407QAは軽量な分、バッテリーが48Whで、ディスプレイはIPSになっています。後者のUX3407RAは980gですが、バッテリーが70Whに増量し、ディスプレイは有機ELとなっています。

外観:Ceraluminumで軽量なのに質感高め

ZenBook SORA
今回購入したのは、ザブリスキーベージュのモデル。本体の外装には、軽量かつ耐久性を備えたハイテクセラミックであるCeraluminum(セラミックとアルミの複合素材)が使用されています。触り心地は良く、小脇に抱えてホールドしても滑りにくく安定感があります。

ZenBook SORAの天板
天板には、ZenBook SORAと文字ロゴが入れられています。個人的には文字ロゴよりは、ZenBook S 13やS 14の様にASUSのロゴが天板に入っているデザインの方が、良かったなと思っています。

あと、カラーバリエーションも、サブリスキーベージュとアイランドグレーというノートパソコンとしては珍しい色展開。今回買ったベージュは、暖色系の照明だと温かみが増して好みの色ではなくなってしまうので、ちょっと後悔しています。できれば、ホワイト系・シルバー系のシンプルな色展開も欲しかったところ。

ちなみにですが、天板部分に指を掛けて開くと、本体部分が引っ付いてこず、すっと開けるような重量配分になっています。

ZenBook SORAのキーボード
キーボードも本体カラーと同色になっており、外観上の統一感があります。また、トラックパッドもフレーム一杯まで広げられており、操作性とデザイン性が高められています。

ZenBook SORAのディスプレイフレーム
ディスプレイのフレーム部分は、黒いプラスチック製のフレームがあります。全体的に高級感はあるものの、この微妙なプラスチックフレームは、少しチープさを感じます。

ZenBook SORAの左側面

ZenBook SORAの右側面

左側面には、HDMIとUSB Type-C端子が2つ、3.5mmのイヤホンジャックがあります。右側面には、USB-Aが一つあります。個人的にはHDMIとUSB-Aの採用は高評価です。

HDMIは、プロジェクターでのプレゼンする機会に変換ケーブルが不要となり便利です。また、USB-Aは、未だにある(無くしてほしい)USBメモリーでのファイル転送のときに役立ちます。

軽さは正義

ZenBook SORA

899gの軽さは正義です。普段使っていたMacBook Air(1.24kg)から341gも軽くなっています。ミニサイズのペットボトル1本分軽く、体感の重量は大きく違います。カバンの総重量が軽くなり肩への負担は減りましたし、特に長時間移動する出張のときの負荷も減りました。さらに、電車に座ってカバンから取り出すときも軽いので、不安定な場所で落としてしまうリスクもかなり軽減されました。

バッテリー持ち:持つけど期待外れ…

ZenBook SORA
今回購入したのは、48Whのバッテリーを搭載した軽量モデル。当初購入の段階では、70Whの上位モデルを買うことも検討しました。ただ、最近発売されたSurface Pro 12インチが37.4Whのバッテリーにも関わらず長持ちという話が多かったので、「じゃあ48Whで大丈夫だろう」と思い下位モデルを選ぶことにしました。

しかし、蓋を開けてみると、WindowsノートPCとしては持ちが良かったものの、不満が残る結果に。筆者の普段の使い方(ブラウジング, PDF閲覧, 動画視聴)で、2時間半触ると20〜22%くらいバッテリーが減る感じでした。おそらく10時間~13時間くらいは使える計算です。一方、普段使っているMacBook Airは、同じ時間使用して11%~13%くらいの減りでした。

ZenBook SORAのバッテリー持ちでも、充電器無しで1日持ち出して困ることはなさそうです。ただ、あまり使わなかった日の翌日、全く充電しないまま出かけるのは少し不安が残るバッテリー持ちでした。MacBook Airなら70~80%の残量で出かけても安心感はありますが、ZenBook SORAだと厳しさを感じ、差を感じる部分でした。

動作性能:Snapdragon Xで不満なし

ZenBook SORAのキーボードのSnapdragonロゴ
ZenBook SORAの下位モデルには、Snapdragon X(X1-26-100)と呼ばれる、Snapdragon Xシリーズでも下位のグレードのSoCが採用されています。CPUが8コアだったり、GPU性能がPlusやEliteに比べて低めになっています。

実用上は、全く問題なし。OSやアプリケーション起動速度・動作速度もスムーズですし、演算性能も高く、一般的なPC用途(ブラウジング・動画視聴・画像編集・計算)はとても快適でした。ここに関しては、MacBook Air(M3)と比較しても不満に思いませんでした。

また、Windows on ARMは、アプリの互換性で色々と言われることもありますが、こちらに関しても問題なし。プログラミングでPythonやRなどを使いますが、筆者の使う範囲のソフトであれば、問題なく動作していました。

ちなみに、ベンチマークは、以下の記事が詳しいです。

新CPU「Snapdragon X(無印)」は高性能なのか? 話題の軽量ノートPC「Zenbook SORA」で試す/【使ってわかるCopilot+ PC】
Qualcommが「Copilot+ PC」対応製品として展開しているCPU「Snapdragon ...

総評:完成度が高い

ZenBook SORA
ZenBook SORAは、軽量さとハイスペックさを兼ね備えており、ビジネスシーンから大学生まで幅広くおすすめしやすいノートPCに感じました。カラーバリエーションが特殊な感じはするものの、Ceraluminumで軽量さと質感の良さを両立しており、持っていて生活に馴染みやすいノートパソコンです。「日本市場のニーズを最優先」という話もあったように、高い要求水準を満たす製品になっていました。

価格は、15, 6万円~で、決して安いわけではないものの、超高額とまでもいかず、ちゃんと毎日使っていくなら全然出す価値のあるノートパソコンに感じました。


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