「Microsoft Surface Duo」をしばらく使ってみたのでレビューしていきます。各項目や写真にコメントを付けている感じのレビューです。写真も文字数も結構な分量なので、流し見感覚がベストかも。
ちなみに購入先はイオシス。中古Aランクで価格は12万円程度。
開封の儀的なものと付属品
開封の儀的なもの
今回は中古で購入したため、開封の儀ではありませんが、パッケージについて見ていきます。パッケージの上にはSurface Duo本体のデザイン、側面にはロゴが入っています。
裏面には、いろいろな言語で同じ情報が記載されています。
蓋を開けると本体と対面。この時点で美しい。
下にはSurface Duoに付けるバンパーが入っています。
更にその下には、充電器や充電ケーブルが収められていました。
説明書類です。
バンパーをチェック
これはバンパーが収められている箱。
開けると、パッケージの裏側は装着の仕方が書かれていました。
ちなみに、両面テープで貼り付ける方式なので、一回貼ってしまったらそれでお終いです。付ける際は、そのままの外観を堪能してからの方が良いかもしれませんね。
ただし、フレームがプラスチックなので、落下のことを考えると、質感を犠牲にしても付けておいた方が良さそうです。
交換用のバンパーは、5,000円程度でアメリカのAmazonから輸入可能。カラーもGlacierだけでなく、EmberやIce Blue、Graphiteなど4_色展開でした。
交換用のBumperをAmazon.comでチェック
充電器をチェック
雰囲気、Surface Proシリーズなどにも近い充電器。USB Type-Cです。
充電ケーブルは太めのしっかりしたものになっています。
Surface Duoは上質な外観
ガラスボディでグレーがかったホワイトにMicrosoftのロゴの乗っています。非常に美しい。
閉じた状態9.9mmと7.4mmのiPhone 12 miniより少し厚い程度。開けると4.8mmになり、iPhoneよりも圧倒的に薄くなります。閉じても1cm切っているのはすごい技術力。
電源ボタンと指紋センサーは別れています。指紋センサーは認証速度も精度も良好。
本体サイズは文庫本より小さいくらいで、カバンの内ポケットに入れておいたり、
ジーンズの尻ポケットなんかにもスッと入ります。
動作性能:Snapdragon855で不満はない
Snapdragon 855と最新の888と比べると2世代前ですが、動作速度に不満はありません。動画を見ながらTwitterしても動きが止まることはアリませんし、ゲームにこだわらなければまだまだ現役です。
カメラ:Surface Duoに期待しては駄目
Surface Duoのカメラは、良くないです。作例を作ろうという気力も起きない程。2, 3年前のハイエンドではなく、2, 3年前のミッドレンジスマホといった所。
別にフォルダブルスマホで写真撮影はそんなにしないので、この程度でも問題ありません。
Surfaceペン:筆圧検知可能
フォルダブルなスマートフォンとしては珍しく、Surfaceペンによる筆圧検知にも対応しています。使うペンはPro Xなどに対応しているSurfaceスリムペンでも、普通のSurfaceペンでもどちらでも大丈夫。
書き心地は、悪くはないけど良くもないという感じ。遅延が感じられるので、Apple PencilやSペンを使ったことのある人にとっては違いを感じると思いますが、使えないレベルではないです。本やWebページを見ながら書き留めるなど、ちょっとしたメモには問題なし。ペンのお尻を消しゴムとして利用できます。
ペンを使わないときは、背面に付けておくことができます。充電機能はないので、Surfaceスリムペンを充電することはできません。写真で使っているSurfaceペンは単6電池で動きます。
Surfaceスリムペンにするか、Surfaceペンにするかは悩みどころ。スリムペンは付属の充電台で充電する必要がありますし、Surfaceペンは単6電池の入手方法が問題。個人的には値段と、バッテリーの劣化を懸念して、Surfaceペンにしました。
ソフトウェア:方向性は面白い、慣れが必要
UIやアニメーションの方向性は好き
UIやアニメーションの方向性は、非常にカッコいいです。全体的に四角が多く。WindowsやSurfaceシリーズを意識したデザイン。しかも本体外観とも一体感があります。
またアニメーションも面白く、アプリを起動すると右側にスッと寄っていくDockアイコンは秀逸です。
不満1:ソフトウェアの完成度
しかし、ソフトウェアは、完成度の低さが目立ちます。操作に対してリニアな反応が得られなかったり、アニメーションがカクついたり、ちょっとストレスが溜まります。使えないことはないですが、完璧とは言い難いですね。
アプリを片方の画面から全画面表示にする時に思い通りに動かなかったり、カメラのイン・アウトの切り替えがスムーズじゃなかったり、完成されていてば最高なのにと思うシーンが多々ありました。
個人的には、これが最大の不満。例えば5万円くらいのスマホとか廉価モデルとかであれば、全然妥協できますが、12万円だしてこれは無いです。体験が台無し。
不満2:2画面への対応
例えばKindleだと、雑誌やマンガなどは2画面見開きでみることができますが、文庫本など文字の本は真ん中のヒンジ部分に1行必ず被ります。Google Playブックスは対応しており、この問題は起きません。他にもOutlookは対応している一方で、Gmailは対応していなかったり、適宜アプリはMicrosoft純正のものを使う必要があります。
Surface Duoのデュアルディスプレイの使い道
横1画面として使う
対応しているアプリで使うのであれば快適。読書をしたり、Outlookでメールをチェックしたり、アプリ自体が2画面に完全対応でなくても、タブレットUI的な表示ができるのであれば快適に使えます。
一方、大きな画面に対応していないものだと常用は厳しめ。例えばTwitterは、横いっぱいに表示されてしまいすごく見にくくなってしまいます。
また、見開きの状態で動画を見るのには向いていません。確認程度に使うのは問題ありませんが、真ん中のベゼルがやっぱり太いので気になって集中できません。
縦1画面として使う
これは予想していなかったのですが、縦1画面で使うのは非常に快適。アプリが対応していなくてもです。WebページやTwitter、論文等のPDFの資料を見る際、全体を把握しながら、大きな文字で読めるというのは大きな利点です。この場合は、ヒンジが閲覧の邪魔にはなりません。
Twitterなどもそこそこ快適。
横2画面・縦2画面としてつかう
これは快適です。アプリは、起動した画面側で立ち上がります。もう片方はランチャーが表示された状態なので、自由にアプリを開くことができます。
1つのディスプレイが、最近のスマホと異なり細長くなく、正方形に近いアスペクト比なので、縦画面でも横画面でもアプリが使いやすいのは大きなメリットです。
全画面で立ち上がってから、分割にするのはめんどくさくて使わないので、片側起動はありがたいですね。
アプリのペアを作っておいて、同時に2つのアプリを立ち上げることも可能です。
動画を見ながらTwitterなんて使い方もアリ。
折り返して1画面で
片方のディスプレイを折り返して1画面で使うことも可能。フォルダブルスマホにありがちな、縦に長過ぎるディスプレイではなく、横幅があるので単体での使用も快適。
満員電車などで立っているときにも快適に使えます。
Surface Duoのバッテリー持ちはそこそこ
Surface Duoは3577mAhのバッテリーを搭載。スマホとしては大きめですが、2画面のスマートフォンと考えると、数値としては少なめ。
しかし、バッテリー持ちは、そこまで悪くありません。一日サブスマホとして使いましたが、翌日朝10時くらいに確認して30%程残量が残っていました。電車内の往復40分の間読書したり、隙間時間にブラウジングしたり、帰宅してからはYouTubeを少しと、Instagram Liveを30分程度見たりしてそのくらいです。Galaxy Foldよりは良く感じました。
総評:ソフトウェアの完成度で評価は変わる
本体の質感やデザインは上質で、今まで購入してきたスマートフォンの中でもトップクラスです。もう、本当にカッコいい。この部分には、12万円だしてよかったと思う程です。
一方ソフトウェアの完成度は、ストレスが溜まります。もちろん、なんとか使えるレベルではありますが、逆にこの点は12万円だしてこの程度か…という気持ちになります。ここが一番のがっかりポイントで、自分はこれが原因で、使い続ける気力が折れました。
ソフトウェアは一旦置いておくとして、総評としては、Surface Duoは2画面スマートフォンの完成系です。細長い画面を組み合わせただけの2画面スマホとは異なり、単体でも2画面でも、縦でも横でも使えるというのは評価が高いです。また、2画面によって、フレキシブルスマホにあった耐久性の不安が無く、ディスプレイもガラスで保護されているのは心強いです。フレキシブルスマホにない可能性を秘めています。
Surface Duoの今後についても触れておきます。Android 11へのアップデートは夏頃と言われており、それで大幅改善するなら評価は更にあがるでしょう。また、5Gに対応してアップグレードされてSurface Duo 2の噂も出てきています。このデザインの方向で出てくるのであれば、次期モデルは多分買います。
コメント