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【レビュー】ゲームを全くしないのに「GPD WIN Max2」を買ってみた:完成度の高いUMPC

4.0
GPD WIN MAX2 WindowsノートPC

ゲームを全くしないのですが、コンパクトさと実用的な性能に惹かれて「GPD WIN Max2」を購入してみました。GPD WIN Max2は、10.1インチと実用できる小ささを持ちながら、ハイスペックなRyzen 7 6800U、更には実用的なトラックパッドやキーボードを搭載し、更にゲームもできる夢のようなUMPCです。

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GPD WIN Max2とはどんなPCか?

GPD WIN MAX2

GPD WIN Max2は、10.1インチサイズのゲームパッドのついたノートPCです。今回購入したのはRyzen 7 6800UにRAMは16GB、ストレージは1TBのモデル。グラフィックはRadeon 680Mを搭載しており、総合的な性能は、M1やM2にも匹敵するほどと言われています(参考)。UMPCだけではなく、モバイルノートPC全体で見ても非常にハイスペックなモデルです。

めちゃくちゃメジャーなメーカーではありませんが、近年のGPD社の製品のクオリティは非常に高く、メジャーなPCメーカーと並べても遜色のないクオリティです。

外観:ハイクオリティなGPD製品

GPD WIN MAX2
GPD WIN Max2は、アイアンブラックカラーの6061アルミ・マグネシウム合金を本体ボディに対応しており、高い質感を備えています。金属筐体だから質感が高いという意味ではなく、ノートPCやガジェット全体でみても、ハイクオリティだと思います。いわゆる安っぽい中華ガジェットの金属筐体ではなく、大手メーカーの製品にかなり近いレベルのクオリティです。

GPD WIN MAX2
GPD WIN Max2は一見すると、普通のノートPCにみえるようなデザインです。ベゼルレスなディスプレイに、一般的なUSキーボード、位置は上にありますがそこそこの広さのトラックパッドを備えています。

GPD WIN MAX2
また、10.1インチの2,560×1,600のIPSディスプレイを搭載しています。発色も解像度も良く、視認性は抜群です。ちなみにデフォルトの解像度は1,920×1,080になっており、それで125%~150%くらいで利用するのがおすすめです。等倍は細かすぎて使うことは難しいと思います。

ちなみにタッチ操作やMPP 2.0のスタイラスペン(Surfaceペンなど)で4,096段階の筆圧検知に対応しています。

ちなみに、インカメラはヒンジ部分に搭載されており、200万画素です。

GPD WIN MAX2

金属板をずらすとゲームパッド

GPD WIN Max2のマグネットで吸着している金属板で、コントローラを隠せます。マグネットでかなりしっかりと止まるため、持ち運びや移動等でずれることはなく、安心して利用できます。

GPD WIN MAX2

ゲームパッドを隠す場合

GPD WIN MAX2

ゲームパッドあり

GPD WIN Max2のマグネットで吸着している金属板をずらすと、本格的なゲームパッドが出てきます。

GPD WIN MAX2

LRボタンや裏面にもボタンを搭載しており、様々なゲームに活用することができます。

大きさは、iPad mini 第6世代よりは一回り大きく、

GPD WIN Max2

iPad mini 第6世代との比較


大きさは、iPad mini 第6世代よりは一回り大きく、厚みも23mmほどあります。重量は、約1005gなのでジャスト1kgといったところ。

端子:USB4やHDMI、SDスロット等で豊富

GPD WIN MAX2
GPD WIN Max2は筐体サイズに余裕があるからか、端子類はかなり充実しています。USB Type-Cが2つ(USB 4とUSB 3.2 Gen 1)にUSB-Aも2つ、HDMI 2.1、MicroSDにSDカードスロットなど豊富。本体性能が高いのもあって、外部モニターに接続してデスクトップライクに使ったり、持ち出してカメラの現像や動画編集にも利用しやすかったり、使い勝手の幅が広いのは魅力です。

GPD WIN MAX2

左側面にMicroSDとSDスロット

GPD WIN MAX2

右側面にもUSB-Aが2つ

性能:ファンや静音モードやTDPについて

GPD WIN MAX2
GPD WIN Max2は、8コア16スレッドのRyzen 6800UにRAM 16GBを搭載しており、普段使いにおいて動作に不満を感じる部分は一切ありませんでした。アプリケーションの起動やブラウザをたくさん開いてブログを執筆したり、動画を観たりなど、オーバースペックすぎるくらいハイスペックです。

細かな点で言えば、Windows Updateの適用や初期化等のスピードもかなり早いです。

性能に関しては、M2 MacBook Airと比べても不満を感じることはありませんでした。M2 Macで行うデータ分析等の作業も全然GPD WIN Max2でこなすことができました。

GPD WIN MAX2
それほど負荷が掛からないシーンではファンは静かですが、負荷がかかるとそれなりにファン音はします。

Shift + Fnキーを押すと、静音モードに切り替えることが可能です。TDPが15Wに制限される代わりに、ファン音は殆どしなくなります。ぶっちゃけ、ブラウジングや動画視聴で使用する場合はこれで十分。

付属のMotionAssistantやその他のユーティリティを使えば、TDP設定を細かく設定することができます。普段はバッテリー持ちを重視して5W~15Wに絞りつつ、必要に応じてW数を上げるというのが良さそうです。

GPD WIN MAX 2 雑感と雑談 - eps_r
前年末から1月あたりにかけてはSlay the Spireブームが再燃してアセンションが4から17ま...

性能に関しては上のレビューが詳しいです。

バッテリー持ち:用途による

GPD WIN MAX2
GPD WIN Max2は、67Whの大容量バッテリーを搭載しています。この手の製品としては、かなり優秀なバッテリーライフを発揮できるようになっています。静音モードやTDPを下げて、ブログ執筆やOffice作業、YouTube再生やX(Twittter)等の使用であれば、8-9時間は利用できました。TDPを上げて複数コアを使うような負荷の掛かるデータ分析を行うとなると、それなりに減るので4時間程度にもなると思います。

重めのゲームで、CPUもGPUもフルで使うなら2時間程度とも言われており、このあたりは使い方次第と言えそうです。

指紋認証:精度・速度十分

GPD WIN MAX2
GPD WIN Max2の手前には、電源ボタンと一体化された指紋センサーが搭載されています。画面を開いてさっと指かざせばすぐに認証されます。

トラックパッドの位置はそこまで気にならない

GPD WIN MAX2
GPD WIN Max2を購入する際に多くの人が気になると思うのは、トラックパッドだと思います。トラックパッドの位置は普通のノートPCとは違い、キーボードの上部に配置されています。ゲームパッドを配置する都合上、仕方のなかった部分ではあると思うのですが、パソコンとしては少し特殊な位置にあります。ちなみにクリック感はあり、滑りも良好です。

キーボードを打ちながら作業するという観点では、実用的に使用できています。というのも、本体サイズが小さいため、文字入力の指をすぐ上に伸ばせば、すぐにカーソルを移動したり、ウィンドウを動かしたりできます。本体サイズが小さい故に、移動距離が少なく手や指への負担はありません。

ただし、ごろ寝PCだったり、SNSやブラウジングなどコンテンツ消費メインだと、使いづらさを感じるかもしれません、TwitterやWebページをスクロールするとなると、手をPCの奥の方まで伸ばす必要が出てきます。いちいち伸ばしたりすることに面倒さを感じる部分はあるので、そうした用途なら別途マウスやトラックパッドを用意しておくと良いでしょう。

キーボードの打鍵感

GPD WIN MAX2
キーボードの配列は、US配列。キーサイズは大きく、それなりに沈み込むので慣れてくれば誤字も無くスムーズに入力できます。10.1インチサイズなので、GPD WIN Max2を使うために極度に最適化せずとも、普段のノートPCの延長上で利用することができます。バックライトも搭載しているので、暗所でも大丈夫。

USキーで日本語入力する場合、以下の左右のAlt空打ちで言語を切り替えられるツールを入れておくと快適です。

WindowsのAlt空打ちで日本語入力(IME)を切り替えるツールを作った
Windows にて、左右 Alt キーの空打ちで IME を OFF/ON するツールを作ってみま...

スピーカー:音質はまずまず

GPD WIN MAX2
GPD WIN Max2には、4つのウルトラリニアスピーカーが採用されています。音量は十分ですが、音質はちょっとチープな印象を受けました。

不満:重さとコントローラー

GPD WIN MAX2
GPD WIN Max2の本質を否定することにがもなりますが、ゲームパッドは無くして、本体は軽量かつ薄型にしてほしかったところ。重量は約1kgと数字だけ見ると軽めですが、10.1インチサイズでこの重量なので、ずっしり感はあります。また、ディスプレイ部分はスリムですが、本体部分はガッツリと重く、野暮ったさを感じます。ノートPCライクに使うのであれば、この点を許容できなければ、確実に不満を感じると思います。

総評:ゲームパッドなしのGPD WIN Max2が欲しい

GPD WIN MAX2
GPD WIN Max2の完成度は非常に高く、実用的なマシンに仕上がっています。筐体の質感・性能・バッテリー持ち全てにおいて、実用上問題のある部分はなく、快適に利用できるゲーミングUMPCです。価格も最新の2023年モデルはRyzen 5 7640U(6コア/12スレ)は約14万円と、比較的入手し易い価格です。

ただ、UMPC的なノートPCとして使うにはトラックパッドの位置だったり、使わないコントローラー部の重量が気になります。また、両手持ちでゲームする場合でも、本体の重さに不満を感じたり、そこまで本格的なキーボードはいらないと感じたりするはずで、ちょっとした中途半端さもあります。

ラップトップとゲーム機の融合という点は究極体で、これをこの完成度で出せるのであれば、ノートPCなUMPCとゲーム向けのUMPCそれぞれに特化した製品を出してもらえると嬉しいなと感じました。

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