M1チップを搭載したiPad Pro 11(2021)からiPad Air 4(2020)に、ダウングレードとも言える買い替えを行いました。今回買い換えを行った理由を、「iPad Pro 11(2021・M1)」と「iPad Air 4(2020・A14)」のどちらを購入しようか悩んでいる人向けに紹介します。
ちなみに、筆者は、iPadを手書きノートやブログ執筆、文書閲覧、写真編集に利用します。動画編集やAR・VR関連の作業、ゲームはしません。プロ向けというよりは一般向けの用途です。
iPad Air 4とiPad Pro 11(M1/2020)のスペック
iPad Pro 11 | iPad Air 4 | |
---|---|---|
OS | iPad OS | |
SoC | Apple M1 | Apple A14 Bionic |
RAM | 8/16GB | 4GB |
内部ストレージ | 128/256/512GB, 1/2TB | 64/256GB |
ディスプレイ | 11インチ(2,388 x 1,668)IPS, 120Hz | 10.9インチ(2,360 x 1,640)IPS, 60Hz |
アウトカメラ | 1,200万画素(広角), 1,000万画素(超広角),LiDARスキャナ | 1,200万画素 |
インカメラ | 1,200万画素(f/2.4) | 700万画素(f/2.2) |
バッテリー | 28.65Wh | 28.6Wh |
サイズ | 247.6.6 x 178.5 x 5.9 mm | 247.6.6 x 178.5 x 6.1 mm |
重量 | 466g | 458g |
カラー | シルバー、スペースグレイ | シルバー、スペースグレイ、ローズゴールド、グリーン、スカイブルー |
充電と接続 | Thunderbolt / USB 4 | USB Type-C |
認証 | Face ID(顔認証) | Touch ID(指紋認証) |
価格 | 94,800円〜 | 69,080円〜 |
iPad Pro 11とAirの基本的なサイズは同じ。
iPad Pro 11は、MacBook Airなどにも搭載されるM1チップを搭載しています。RAMも8GBで、端子もThunderboltに対応しているなど、ハイスペック仕様になっています。
M1 iPad Proに感じる余剰な部分
スペック:一般人にM1チップはオーバースペック
筆者は、タブレットを、YouTubeやAmazon Primeで動画を見たり、Kindleで読書をしたり、ノートやメモをApple Pencilで取るといったことに使います。RAW画像の編集やブログ執筆も行いますが、高度なことはせず、比較的シンプルなレベルにとどまります。動画編集を行うにせよ軽めです。
レイヤーを何層も重ねるようなお絵かきや写真編集をしたり、たくさんエフェクトを掛けた動画を作成するならM1の性能は必要になります。動画編集をするにせよ、切り貼り文字入れなど一般人レベルの作業であればiPad Air 4で事足ります。ゲームも全くしないので、M1チップの性能が必要になるシーンがありません。
カメラ:デュアルカメラとLiDARは使わない
筆者は、iPhone 13 Pro Maxを持っているので、iPadにあるデュアルカメラとLiDARは全くといっていいほど利用しません。そもそも、これまでの人生において、iPadで写真を撮影する機会が皆無だったので、今後も使う予定はないでしょう。
おそらく多くの人がこの条件に当てはまると思います。VRやARを始めたいとか、スマホを持ってないといった条件がない限りは、使うことは無いでしょう。
価格:最安モデルなら2.5万円差
最安モデルの場合、ストレージが128GB(Pro)と64GB(Air)価格差は2.5万円差です。256GBで統一した場合は、約1.9万円差です。2.5万円もあれば、ちょっとお金を足せばApple Pencil 2やSmart Keyboard Folio、液晶保護ガラスなど、必要なアクセサリーを買い揃えることができます。
M1 iPad Proの120Hzのディスプレイだけ欲しい
iPad Pro 11を使っていて、120Hzのディスプレイは、最高だと感じています。もちろん通常のディスプレイでも問題ないのですが、やっぱり、リフレッシュレートが高いと指への追従性やApple Pencilでの手書きの感触は明らかに違います。
AirとProの差額をスペックから回収できない
極論、AirとProのコスト差を、Proのスペックを用いて回収できる余地が無いので、iPad Air 4にしました。ぶっちゃけ、AirでもProでも、筆者がメインに使う手書きノートやブログ執筆、簡単な写真編集の快適さに差はありません。写真家やYouTuber、絵師さんで、作業効率が収入に結び付く場合には、iPad Proを購入する価値があるといえます。
また、ここでの”回収”は、単にProを使って”お金を稼ぐ”という話にはとどまりません。Proを使うことによる所有欲、ゲームをする際の利便性などなど、お金にならない部分で享受できるメリットや心理的な満足感も含みます。
コスト差で回収できる満足感が少なく、もったいない精神が働いたのが大きな理由でした。2.5万円差あれば、アクセサリーを買うだけでなく、他の良いものを購入することにも使えます。120HzのProMotionディスプレイは捨てがたい機能ですが、コスト・スペックバランスで考えると、自分にはiPad Air 4がフィットしていました (そもそも両方買っている時点でもったいない)。
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