M1/M2チップを搭載したMacBook Air・Proは高性能ですが、普段からデスクトップPC代わりにクラムシェル運用するのは、あまりおすすめしません。
実際2年間使ってきて、MacBook Air/Proのクラムシェル運用には便利さも感じる反面、常用はやめておいた方が良いという結論になりました。
M1/M2 Macをクラムシェル運用するメリット・デメリット
- コストパフォーマンス
- データ共有が不要
- バッテリーの劣化
- 長期的にはコスパが下がる?
M1/M2チップを搭載したMacBook Air/Proは、CPUやGPU性能が飛躍的に向上したため、4Kモニターに繋いでも快適に利用できるようになりました。Intel Macとは異なり、不満なく利用できます。実際に使って感じた、主なメリット・デメリットは以下の通り。
モニターに繋いで利用するクラムシェル運用の一つのメリットは、コストパフォーマンス。デスクトップPC分のお金が浮くので、その分経済的。また、デスクトップPCとデータをやり取りしなくていいので、そのあたりも便利。
問題はバッテリーの劣化
MacBook AirやProを、クラムシェル運用することの問題点は、バッテリーの劣化です。充電の回数が増えたり、電源に繋ぎっぱなしで100%の状態で負荷が掛かると劣化のスピードが早まります。
筆者のM1 MacBook Airは、約1年11ヶ月くらいで、バッテリーの劣化度合いは80%を下回るくらいになりました。ほぼ毎日、持ち出して使ったり、家でディスプレイに繋ぎっぱなしにしていました。充電回数は250回くらいでしたが、それでも劣化の度合いは大きめです。
ガッツリ使うのであれば、2年に1回のバッテリー交換や買い替えは視野に入れる必要があります。
幸いにもM1 Macはもともとかなりバッテリー持ちが良いので、これくらい劣化しても、1日持ち出すのには困りませんでした。
対策は、80%で充電を止める?
理想はデスクトップPCと併用することですが、もし、どうしてもクラムシェル利用をするなら、充電を80%で止めるプログラムを入れた方がよいでしょう。100%を維持させるよりも、充電を80%で止めておくと劣化の速度がかなり抑えられるようです。
VAIOなどには80%の充電で止めるいたわり充電の機能が搭載されており、効果のある機能です。ちょっと面倒にはなりますが、クラムシェル運用時は80%、出かける前に100%まで充電させるといった使い方をすると、バッテリーには優しくなります。
筆者としては、クラムシェル運用をしてもいいと思うのは、使用頻度が低いライトユースか、ヘビーユースの場合は冷却がちゃんとしているMacBook Proですね。
毎日持ち運んだり、負荷の掛かる処理をするにも関わらず、MacBook Airをクラムシェル運用をするのは、快適に動作こそすれ、バッテリーに大きな影響を与えてしまうので。実体験からおすすめしません。
コメント