Snapdragon 8cx Gen3を採用したWindowsタブレット「Robo & Kala 2-in-1 Laptop」が登場しています。割と完成度が高そうにもかかわらず、日本でほとんど話題にされていないので、情報をまとめてみました。
YouTubeでレビュー動画がおすすめに表示されて知ったのですが、Kicstarterでクラウドファンディングされ(2022年12月)、既に公式オンラインストアで販売開始されているようです。
Robo & Kala 2-in-1 Laptopのスペック
OS | Windows 11 Home |
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CPU | Qualcomm Snapdragon 8cx Gen3 |
RAM | 16GB LPDDR4X |
ROM(内部ストレージ) | 512GB NVMe SSD |
ディスプレイ | 12.6インチ (2,560 x 1,600) |
アウトカメラ | 1,300万画素 (AF, 4K) |
インカメラ | 500万画素 (1080p) / 100万画素 (Windows Hello) |
バッテリー容量 | 41.4Wh |
Audio | スピーカー×2/マイク×2 |
端子 | USB-C x 2 |
サイズ | 284.7 x 187.5 x 7.3 mm |
重量 | 690g |
カラー | グリーン |
その他 | Bluetooth5.2 / Wi-Fi6 / 4,096段階筆圧検知 (MPP)対応 |
Robo & Kala 2-in-1 Laptopの価格
Robo & Kala 2-in-1 Laptopの通常価格は、799ドル(約113,290円)で、これはタブレットとキーボード込の値段。Snapdragon 8cx Gen3(Microsoft SQ3含む)搭載モデルとしては、Surface Pro 9 5Gはタブレット単体で216,480円、ThinkPad X13sは159,544円からなので、かなり安くなっています。価格帯としてはMateBook E Goと近い値段です。
現在はサマーセール開催中で、599ドル (約84,932円)とかなり安い値段で購入可能になっています。
※2023/08/13追記:Amazon.com(アメリカ)にて、在庫が復活しRobo & Kala 2 in 1 Laptopが取り扱いされています。しかし、アメリカ国内のみの配送に対応するようで、依然として、入手するのであればRobo & Kalaのサポートに問い合わせて入手するというのがベーシックな方法になりそうです。
Robo & Kala 2-in-1 Laptopの入手法
ただし、残念ながらRobo & Kala 2-in-1 Laptopはアメリカ国内限定でのみ入手可能です。
しかし、Robo & Kalaに問い合わせた所、一応日本への配送でも対応しているとのこと。ただし、国際配送料として100ドルが追加で掛かり、税金(恐らく消費税)も50~60ドル程度掛かるとのことです。
また、使ってみて合わない場合の30日の返品サービスはありますが、アメリカ国外の場合は不良品のみの返品・返金サービスに留まるとのこと。また、充電器がアメリカ版となるので日本では利用できません。さらに、在庫がアメリカとアメリカ以外で分けられているので、場合によっては配送に時間が掛かるようです。
Robo & Kala 2-in-1 Laptopを日本から購入するなら、セール価格では約758.9ドル(約107,604円; 599ドル×消費税10%+配送料100ドル)になります。通常価格なら約978.9ドル(約138,798円; 799ドル×消費税10%+配送料100ドル)になります。
購入する場合は、Robo & KalaのストアのContact Usから、英語で「日本から購入したいんですが、購入できますか?」と聞いてみてください。上記の条件が提示され、それを承諾すると専用の購入リンクを送ってくれるようです(大体1日程度で返信は帰ってきました)。
Robo & Kala 2-in-1 Laptopの特徴
シンプルで美しいタブレット
Robo & Kala 2-in-1 Laptopは、グリーンのカラーが美しい2-in-1のWindows 11タブレット。
デザインやアイデアはSurface Proシリーズにかなり影響を受けていそうです。
キーボードカバーは、1.3mmの打鍵感のあるキーボードで、多段階調節可能なバックライトキーボードに、4点認識可能な広めのトラックパッドが採用されています。
Robo & Kala 2-in-1 Laptop本体は、7.3mmとかなり薄めなタブレット。さらに12.6インチというサイズでありながら、重量は690gに抑えられています。キーボードは350g程度で、トータルの重量は1.04kgになるようです。
Snapdragon 8cx Gen3採用で長時間のバッテリー持ち
Robo & Kala 2-in-1 Laptopは、SoCに5nmプロセスで製造された最新のSnapdragon 8cx Gen3を採用しています。このSoCを採用していることの最大のメリットは、フルのWindows 11環境で長時間のバッテリー持ちを実現している点にあります。Surface Pro 9を見ていても、Intel版とARM版は、前者が最大15.5時間、後者は最大19時間と、ARM版の方が長時間駆動です。
同じSoCを採用しているThinkpad X13sのレビューを見ていても、基本性能は比較的高く、ARM向けに最適化されているソフトなら第11世代Core i5と同等くらいには動作します。ただ、x64向け(Intel)に最適化されているソフトでは動作スピードが落ちますし、x64ソフトが100%動く訳でないので注意が必要です。
分離しても使えるキーボード
Robo & Kala 2-in-1 LaptopはSurfaceスタイルのタブレット。Laptop ModeとしてノートPCライクに使うことができます。更に、MateBook E GoやMateBook E 2023でも同様のことができますが、キーボードを分離して利用することも可能です。ディスプレイ部分とデスク上で適切な距離をとって作業することも可能。
もちろん、タブレットとしても使うこともできます。4,096段階の筆圧検知にも対応しているので、お絵描き用途にも利用可能。公式サイトでは専用スタイラスが販売されている他、Microsoft Pen Protocol (MPP)に対応しているので、Surfaceペンなども利用できます。
Robo & Kala 2-in-1 Laptopの実機動画やレビュー
YouTubeやWebサイトでは既に、Robo & Kala 2-in-1 Laptopの実機動画や写真など、レビューが公開されています。本体の質感やクオリティ、バッテリー持ちは悪くなさそうです。
ただ、Robo & Kala初の製品ということもあり、OLEDのディスプレイの品質など一部荒削りな部分はある模様です。日本から入手するとなると割安感は薄れますが、Snapdragon 8cx Gen3を安く試したい場合は、良い選択肢になるでしょう。
Source: Robo & Kala
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