HPが日本で正式に販売している「Chromebook x360 14c」が、従来モデルとは異なり大きく洗練された製品になっています。スペック表やWebページを見たときには、それほど惹かれなかったのですが、実際に実機をみて「欲しい!」となったので、ポイントをレポートしていきます。
スペック:HP Chromebook x360 14c
OS | Chrome OS |
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CPU | Core i3-10110U(2コア4スレッド)/i5-10210U(4コア8スレッド) |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB(eMMC) |
ディスプレイ | 14.0インチ、フルHD(1920×1080)、IPSタッチディスプレイ |
インカメラ | HP Wide Vision HD Webcam (約92万画素) |
バッテリー容量 | リチウムイオンバッテリ (3セル) |
ネットワーク | Wi-Fi 6(802.11a/b/g/n/ac/ax), Bluetooth5.0 |
サイズ・重量 | 321 x 206 x 17.9 mm |
重量 | 1.65kg |
スピーカー | Bang & Olufsen デュアルスピーカー |
カラー | ミネラルシルバー |
その他 | 指紋認証、日本語キーボード、MicroSDスロット、Google One(1年無料) |
主な点は後に紹介しますが、Wi-Fi6に対応していて高速通信もできますし、スピーカーに関してもBang & Olufsen デュアルスピーカーになっており、音質についてもかなり期待出来ます。
Google Oneが1年間無料で利用することができ、クラウドストレージが100GBの特典などもついてきます。
価格
モデル | 価格 |
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スーペリアモデル(Core i3) | 76,780円(税込)84,480円 |
エグゼクティブモデル(Core i5) | 93,280円(税込) |
Core i3モデルが約8.5万円、Core i5モデルが9.3万円。高すぎるわけでもなく、程々の値段といった所。価格に関しては個人の主観もありますが、低価格モデルでは性能が物足りなくなった人が買うのにちょうど良い価格ですし、日本語キーボードなどのローカライズもした上でプレミアムなChromebookがこの値段なのはお買い得とも言えそうです。
サイズと重量:コンパクトだけどちょっと重い
モデル | サイズ | 重量 |
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Chromebook x360 14c | 321 x 206 x 17.9 mm | 1.65kg |
Chromebook x360 14 | 325 x 225 x 14~16.5 mm | 1.6kg |
Chromebook x360 14から14cへは、重量や画面サイズには大きな違いがないものの、サイズには変更点があり、手元からディスプレイまでの奥行きが2cm程度短くなっています。
これによって何が変化するかというと、ディスプレイのベゼルが最近のハイエンドノートPC並に細くなっています。x360 14ではベゼルの太さなどから、15インチノートPCの様な風格がありましたが、x360 14cでは13インチモデルの様な見た目に。
1.6kgという重量のため、手に持ったときは少し重たく感じますが、リュックなどに入れて持ち運ぶのであれば問題なさそう。デザインがスタイリッシュになったことで、x360 14よりもイメージ、軽く感じます。これくらいなら毎日持ち運ぶ用途でもいけそうです。
デザイン:プレミアムモデルに変化
Chromebook x360 14cは、HPのノートPCではプレミアムモデルに採用されることが多い、”HP”の文字が円で囲われていないロゴを採用。x360 14では円のあるデザインでしたが、x360 14cではWindowsノートPCの上位モデルであるSpectreやENVYと同じ文字ロゴに。
上でも紹介しましたが、ベゼルが細くなってスタイリッシュなったことで高級感が増し、上位モデルとしての風格を漂わせています。
性能:第10世代Core iは魅力、eMMCが気になる
CPUには14nmプロセス・Comet Lakeの第10世代Core i3/i5を採用。Core i3は2コア4スレッド、Core i5については4コア8スレッドになっています。
ブラウザでタブをたくさん開いて切り替えながらの作業や、CrostiniでLinuxアプリを使うのには性能が必要なので、ハイスペックであることは魅力。ユーザー側としてはChrome OSが軽量といっても色々ウィンドウを開くとRAMは必要なので16GBモデルも欲しい所。
ストレージに関してはeMMCを採用しており、SSDなどに比べると遅め。普段の使用において大きく問題なることはなさそうですが、Crostiniでストレージを使う作業をする際には遅さが気になることもあるかもしれません、
セキュリティ:指紋認証とカメラキルスイッチ
スマホでは当たり前ですが、勿論ノートPCでも指紋認証の利便さがあるところ。筆者も指紋認証ありのノートPCを使っていますが、ワンタップでログインできるので、作業にかかる際の快適さが段違い。
ZoomなどでWebカメラを使う頻度が増えており、手違いでうっかり映ってほしくない所が見えてしまうことがあるかもしれません。ソフトウェア上のカメラのON/OFFでは実際に切れているかどうか不安ですが、物理的なキルスイッチがあると確実にOFFにできるので安心。
スタイラスペンに対応
HP USI アクティブペンに対応しており、4096段階の筆圧検知も可能。Chromebookとのペアリングの設定不要で、USB Type-Cでの充電も可能。タブレットの様にノート代わりに使うことはないと思いますが、ちょっとした資料に書き込んだり署名をしたりに利用することができるのは良い点。
総評:ハイエンド・スタイリッシュを両立するならこれ
14インチサイズでベゼルレスデザイン、第10世代のCore i5-10210U(4コア/8スレ)モデルを選択でき、Wi-Fi6やBang & Olufsenチューニングのスピーカーも魅力。なおかつ価格に関しても上位モデルでも9.3万円と10万円を切る価格となっており、入手しやすさも嬉しいポイント。
少し気になる点としては、ストレージがeMMCであるのと重量ですが、前者はChrome OSならそこまで気にならないですし、重量も思ったより軽く感じ、懸念点がほとんどないので、今欲しいChromebookになっています。
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