Appleが発売している「HomePod」と12月5日に発売が決定したAmazonの「Echo Studio」。どちらも音質を意識した少し高価格なスマートスピーカーになっています。
Amazon Echoは音質が貧弱
普段AmazonのEcho（第1世代）モデルを使っているのですが、音質自体がいまいち貧弱。クラシックからJ-POPまで幅広く聴いていますが、iPad Proのクアッドスピーカーと比較しても、明らかに音の解像度や高音域の音質などが劣り、BGM程度であったり、スマートスピーカーとしての応答機能ぐらいでしか満足できていません。
じっくり腰を据えて音楽を聴く用途には向いていないので、すでに発売されている「HomePod」または、最近発表された「Echo Studio」が気になっています。
HomePodとEcho Studioの比較
| HomePod | Echo Studio | |
|---|---|---|
| スピーカー | カスタムアンプを備えた高偏位ウーファー7つのホーンツイーターのアレイ（各ツイーターに専用のカスタムアンプを装備） | 2.0インチ(51 mm)ミッドレンジスピーカー x 3、1.0インチ(25 mm)ツイーター、低音開口部付き5.25インチ(133 mm)ウーファー |
| ストリーミングサービス | Apple Music、Apple Podcast | Amazon Music(スタンダード、HD)、Apple Music、Spotify、TuneIn、dヒッツ、うたパス |
| 2台でのペアリング | できる | できる |
| 価格 | 35,424円 | 24,980円 |
| その他 | AirPlay 2 | Dolby Atmos対応 |
金額をみるとEcho Studioの方が1.1万円ほど安くなっています。どちらも音質にかなり力が入ったモデルで、好みの問題や実際に聴いてみないと比較できない点も大きくあると思うので、今回は音質の話はおいて、機能面を主に見ていきます。
ちなみに、筆者はiPhone, iPad Macなどを使うApple製品ユーザーなので、その視点から見た評価になります。
まずは対応しているサービスで
Echo StudioならAmazon Musicだけでなく、Apple MusicやSpotifyなどの他のストリーミングサービスも利用できる点は魅力。HomePodはApple MusicやiCloudミュージックライブラリ、iTunesで購入した楽曲、ポッドキャストなどのAppleコンテンツのみ。
まずどちらを購入するかは、自分がどのストリーミングサービスを主に利用しているかというところになりそうです。
ちなみにiPhoneなどからEcho StudioにはBluetoothでスマホなどのオーディオを飛ばすことができますし、HomePodはAirPlayで飛ばすことができます。
HomePodはApple製品との連携が魅力
Appleのサイトでは「この秋登場」となっていますが、HomePodには、iPhoneで通話していたり聴いている楽曲やポッドキャストを聴いている場合でもiPhoneをスピーカーにかざすだけで、引き継ぐことが可能。
基本的に「Hey, Siri」が使えるので、カレンダーやリマインダーの連携、メモを記録したりといった用途に関しては、明らかにHomePodの方が良さそうです。
AirPodsなどのようにiPhoneなどと連携してシームレスに使え、Apple製品と組み合わせて使うことを想定するならHomePodの方が圧倒的にいいような気がしています。
でもEcho Studioも気になる
筆者は比較的手元にApple製品が多く、Apple Musicも使っていて、HomePodの方に惹かれる気持ちもあるのですが、それでもやっぱりEcho Studioが欲しくなっています。
個人的にFire TV Stickなどのスピーカーとして利用できる点が気になるポイント。
もちろんApple TVとHomePodでもできますが、Fire TV StickとEcho StudioならHomePodくらいの値段で環境構築が可能に。筆者の家にはテレビはなくディスプレイのみで、そのディスプレイ付属のスピーカーの音質は貧弱。Echo Studioを使えばお手軽にディスプレイのスピーカーを強化して、なおかつスマートスピーカーとしても使えます。最近映画館で見て驚いたDolby Atomosにも対応しているのもポイント。
スマートスピーカーがスマホやパソコンと同じくらい日常に欠かせなく、スムーズさが必要とされるのであれば迷いなくHomePodでしたが、Echoを発売当初から利用してみて、主な利用がアラームと予定の確認、音楽再生程度。そこまで優先度が高いデバイスというわけでもありません。それを考えると、使い勝手やシームレスさで劣っても、ディスプレイ用のスピーカーとしてなど、他のことに使い回すことのできるEcho Studioが良い気がしています。
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