「HUAWEI MatePad 10.4」レビュー、3万円以下・4,096段階筆圧検知にも対応

2.5
MatePad 10.4レビュー

約3万円で購入可能な4,096段階筆圧検知にも対応した「HUAWEI MatePad 10.4」を購入してしばらく使用してみたのでレビューします。

今回購入したのは国内のWi-Fi版(3GB・32GB)。現在Amazonでの価格は28,782円になっており、3万円以下で購入可能。使用方法のスタンスとしては、Google Playを導入することはなく、なるべくAppGallery、Amazonアプリストア、apkを直でインストールするということで対処しています。

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内容物

MatePad 10.4
内容物は、タブレット本体、充電器、充電ケーブル、USB Type-C – 3.5mmイヤホンジャック、説明書、SIMピン(MicroSDスロット用)。充電ケーブルはUSB-A to USB Type-C。

外観:高級感は無いが、質は良い

MatePad 10.4
全面のデザインはiPad ProやGalaxy Tabシリーズなどと同様に、ハイエンドモデルに近い外観で、4辺が均等な細さのベゼルを採用したシンプルなデザイン。上位モデルのMatePad Proではベゼルが細い代わりにパンチホール式のインカメラですが、MatePad 10.4に関してはベゼルにインカメラがあり、スッキリとしています。筆者はこちらの方が好み。

MatePad 10.4
個人的に驚きだったのが、低価格モデルにも関わらず、ガラスとディスプレイパネルの隙間がほとんど見えない点。iPad 第7世代モデルでは明らかに隙間が見えているのですが、MatePad 10.4は3万円以下で購入できるモデルとは思えないほど隙間がなく、作り込まれています。

MatePad 10.4
ボディにはマグネシウム合金を採用。触れると冷たさがあり金属感はありますが、軽さのためか重厚な質感は少なめ。重量自体は450gとiPad 第7世代と33gとしか違わないのですが、手に持ったときに感じる軽さはあり、机の上からさっと持ち出すときの心理的なハードルは低め。

MatePad 10.4
背面パネルとフレームは別パーツになっており、一体型の筐体ではありません。つなぎ目もほとんどないので気にはなりませんが、この辺は廉価モデルらしさもあります。

MatePad 10.4
カメラは800万画素で、タブレットにしては珍しくフラッシュあり。出っ張りはありますが、机の上においてもガタつきはごくわずかなので、タップしたり操作したりした際に気になることはないですね。ゲームをハードにやり込む人や神経質な人はケースなどを使って段差をなくしてやるとよいでしょう。

MatePad 10.4
スピーカーは短辺に2つずつ搭載しており、クアッドスピーカー。電源ボタンとは反対側の右側面にUSB Type-C(2.0)があります。端子自体は少し背面寄りになっており、バランスは良くないです。

MatePad 10.4
電源ボタンと音量ボタン。ディスプレイとフレームの繋ぎ目に余計なプラスチックの層はなし。

ディスプレイ

MatePad 10.4
ディスプレイは10.4インチ(2000 × 1200)のIPS。3万円以下のデバイスとは思えないほど、美しく動画を見たり写真を見たり、雑誌を見たりといった用途では非常に効果を発揮します。

MatePad 10.4
ただディスプレイの色合いについては、手持ちの他のデバイス(iPhone XSなど)とは乖離しているので、設定にある色温度の調整を行う必要があるかもしれません。筆者はこの様な細かいところに無頓着なのですが、それでも気になるレベルなので、色味の方向性は少し違うのかもしれません。

動作性能:動作は高速・RAMは少ない

MatePad 10.4
SoCにはKirin810を採用し、動作は非常に速いですね。ベンチマークの性能的にはSnapdragon730G以上、765G以下といったところですね。3Dグラフィックのある話題の音ゲームを入れて、グラフィックを高い設定にしてプレイしてみましたが、素人目には大きなズレや処理落ちなどが発生しているようには見えず、快適に動作していました。

少し難点としてはRAMが3GBと最近のデバイスにしては少なめ。海外ではRAM4GB, 6GBのモデルが用意されているところを見ると、せめて4GBくらいは欲しかったですね。バックグラウンドに行ったアプリは、メモリが足りないせいか、他のアプリを動かしている間に起動時の画面に戻されることが多々あります。

オーディオ・スピーカー

MatePad 10.4
Harman Kardonの監修によるクアッドスピーカーを搭載。動画を見る時、音楽を楽しむときなどにはもってこい。クラシックからJ-POP、映画などジャンルを問わず幅広く楽しめ、わざわざスピーカーを用意しなくても楽しむことが可能。

スピーカーはハイクオリティですがイヤホンジャックはなく、USB Type-Cから変換する必要あり。注意点としてはUSB Type-Cが一つのみなので、充電しながら使いたい場合には下記の製品の様な3.5mmヘッドホンジャックとUSB Type-Cが同時に利用できるものを利用するのが吉。

上記の製品は、USB Type-Cのアナログ出力に非対応のGalaxy S20で使えるとの記載があり、DAC内蔵型のハズなので、MatePadでも利用できそうです。

USB Type-C - イヤホンジャックの変換アダプタは2種類あるので要注意
USB Type-Cをイヤホンジャックに変換するアダプタは2種類あるので、購入する際は注意しましょう。

細かな機能

画面分割

MatePad 10.4
画面分割機能も搭載。実用上は問題なく、左右に分割して幅を調整したりもできますが、iPad OSほど動作は洗練されている印象はありません。フローティングウィンドウとして表示させることもできます。

MatePad 10.4
画面を縦にした際に、左右に分かれるのではなく、スマホ同様上下に分かれてくれるのは、上でYouTubeを流しながらTwitterをするなど、意外と実用上のメリットがあります。

顔認証

MatePad 10.4
インカメラを利用した顔認証機能は搭載。明るい室内での認証速度速く実用的、カメラのみで他のセンサーがないため、夜室内の電気を消した状態では認証できないので、画面の明るさを自動的に上げ認証を行う機能もあります。

DRM:Widevine L3

MatePad Widevine
WidevineのセキュリテイレベルはL3。Amazonプライム・ビデオなどでHD動画を見る場合にはL1である必要があるので、画質は非常に悪くなってしまいます。スマホなら画面が小さくて気にならなかった動画の粗さも、タブレットの大きくてキレイな画面だとかなり目立ってしまいます。

不満:GMSが×・ペンなど

ハードウェアのクオリティは高いですが、GMS非対応でGoogle Playストアが利用できないことに起因する不満が多め。GMS関連の不満については、見出しに「GMS×」を付けてわかりやすくしています。

GMSがないことによる不便さをまとめているので、実感されている方は飛ばして頂いても問題ありません。

GMS×:移行先を探す必要性・移行できないものも

ファーウェイ自身もAppGalleryの拡充に取り組んでいますが、やっぱり無いアプリは多いので、移行先を探す必要があります。これがGMSありならしなくても良いので、とてもめんどくさいです。

例えば、純正のメーラーにはGoogleのログイン項目がありますが、現状ログインできませんし、カレンダーもファーウェイのものだけ。AmazonアプリストアにあるOutlookでGmailとカレンダーを利用しています。

その他にもSlackは無いですし、apkをインストールしても通知は来ません。Twitterもブラウザ、QuickApp、apkなどいろいろ手段はありますが、通知は不可。そもそも代替手段が見つからないものも多くあります。AppGalleryでなんとか使えているというより、Amazonアプリストアとapkのインストールで辛うじて使える状態になっているという方が正しいです。

せめてブラウザ経由での通知機能が使えると、マシになる部分は多くなりそうです。

GMS×:パスワード入力が面倒

Google系のサービスが使えないのでChromeに保存しているパスワード情報は呼び出すことができません。例えばApple↔Google間は、SafariやChromeなどでログイン情報の共有ができているので、OSが変わっても困ることはないのですが、ファーウェイだとブラウザやアプリでいちいち手入力をする必要があるので非常に面倒。

GMS×:ブラウザで「使える」は「便利」ではない

いろいろなサイトで、「ブラウザで使えるのでなんとかなる」風な記述を見かけますが、ブラウザで「使える」ということは「便利」とイコールではありません。主に以下の2点、タッチ操作に最適化されていない・ネット接続が必要な点で不便さがあります。

ブラウザ版はマウス操作がメインにしているものが多め。中にはタブレットやスマホに最適化されているものもありますが、やっぱり操作性は劣りますし、そもそもアドレスバーが表示されたりタブバーが表示されたりと見た目に良くありません。その他にも、例えばYouTubeの場合、アプリならば再生画面を小さくして他の動画を探すことができますが、ブラウザ版だと他のタブを開いた瞬間に再生が停止されますし、PCの用にバックグラウンドでの再生もできません。

ブラウザでの利用はネット接続が前提。写真・SNS・動画サービスなど、アプリ版ならネットがなくてもローカルに保存してたものを閲覧できますが、ブラウザだとネットに繋がっていないと利用できません。特にWi-Fi版を購入する人や、飛行機などで映画などを堪能したい場合は注意が必要。

購入する前に実際に手元の端末でブラウザ版を使い込んで、アプリと比較してから購入すると実際に買ったときの想定ができるでしょう。

ペンの充電方法がダサい

M-Pencil
上位モデルのMatePad ProではM-Pencilをタブレットの横にくっつけて充電することが可能ですが、MatePad 10.4ではそれができず、USB Type-Cの専用充電器を利用して接続したり充電したりする必要があります。

筆者が購入を踏みとどまっている点で、せめてタブレットに直挿しで充電できれば買う価値があるのですが、わざわざ専用ケーブルを持ち運ぶのはスタイリッシュでもないので買いたくない所。この点でMatePad Proにしなかったことを後悔しています。

総評:割り切った用途ならアリ

MatePad 10.4
総評としてはハードウェアのクオリテイは非常に高い一方で、Google Playストアが利用できないことによる不満はかなりあります。正直な所Google Playストアが使えるかどうかという点で悩むのであれば、IdeaPad Duet ChromebookやGalaxy Tab S6 Liteをおすすめします。普段のノートテイキングなどの作業、動画配信サービスや音楽のストリーミングサービスを使うなどエンタメ用途を含んでマルチに使う場合も同様です。

逆に、論文のPDFを閲覧やKindleでの読書、ブラウジングにしか使わない(レシピやニュースチェック)など、Google Playストアがなくても大丈夫な用途に絞り、割り切った上で使うという前提条件をつけるのであれば、MatePad 10.4は、3万円以下で購入できるタブレットとしては破格のクオリティなのでおすすめできます。


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