Mac mini 2018のスピーカーとして、HomePod miniを使い始めました。コンパクトで圧倒的音質なのですが、ちょっと気になるレベルの遅延が発生しています。
HomePod miniで遅延が生じる
遅延とは言いますが、再生中に発生するものではありません。
遅延が発生するのは、主にMacで再生・停止をした時。ブラウザでYouTubeを見る際、再生を押してもすぐには開始されず、音声が出るまでに1秒から2秒程待たされます。停止した際も、動画上は止まっているのですが、音声はその後2秒分くらい流れてしまいます。しかも、このあと再生再開すると、動画が2秒分音声が流れず、音声がスキップされます。
この1~2秒間のロードがあることで、同期され動画が再生開始されてからは遅延がなくなっているようです。しかし、操作に対してリニアに反応してくれず、使っていてかなりストレスがたまります。
ちなみに、iPhoneやiPadでは一切起きません。
原因はAirPlay 2
この原因としては、macOS自体がHomePod miniとAirPlay 2で接続できていないためだと思われます。逆に、iPhoneやiPadではこの問題が生じていないのは、それらがAirPlay 2で接続できているからです。
AirPlayをざっくり解説すると、Apple独自のプロトコルを使いネットワーク経由で音声や動画を別のデバイスに飛ばす仕組みです。AirPlay2は、その名の通りAirPlayのアップグレード版で、マルチデバイスの対応とバッファ機能が強化されています。AirPlay 2では、バッファ(一時的なデータの保存)が、秒単位から分単位レベルに変わったため、再生停止時の遅延が改善しています。iOSは11.4の時点で既に対応済み(約3年前)。
ちなみにmacOSでもミュージックアプリ(元iTunes)を使う場合のみ、AirPlay 2を利用可能です。Macのステータスバーからではなく、ミュージックアプリ右上のオーディオ選択から、HomePodを選択すると接続できます。ステレオ再生も可能。
解決の鍵は、macOS Big Sur 11.3か
YouTubeなどブラウザから動画を見る場合、この問題を解決するにはmacOS Big Sur 11.3の登場まで待つ必要があるようです。Big Sur 11.3で、macOSはHomePodのステレオペアに対応します。ということは、ミュージック以外でもAirPlay 2を利用した接続ができることになり、本問題である遅延の解消が見込まれます。
ぶっちゃけ、2018年に登場したiOS11.4の時点でiPhoneなどはAirPlay 2に対応しており、そこから数年以上経過しているにも関わらずMacで使えないのはどうかと思いますが…。
Source:AV Watch 1 | 2|Boot mac OS
コメント
この問題って今現在(2021年8月14日)は解決していますか?
上のステータスバーなどのサウンド設定から設定している場合は、同様の状態ですね。ただ、Big Sur 11.3でシステム設定からでもステレオペアには対応したようです。
https://youtu.be/rTO_ZfFkvks
SafariでYouTubeを開くと、再生停止バー上にAirPlayのボタンが出てきているので、ここから再生することができればAirPlay2で飛ぶのじゃないかと思っているのですが、現状なぜか選択すると、動画がロード状態になってしまいうまく行っていません。
また、進展がありましたら、コメントか記事にします。
やはりまだ改善されていないのですね。
そもそもがMacでの利用を想定していなかったという説もありますが、この状態ではストレスが溜まるだけですよね...。