今年3月末から発売開始されたMateBook D 15が、1.5kgと15インチノートPCにしては持ち運べる重さであり、しかもRyzen 5搭載で約7万円という価格で販売されています。
この記事では、MateBook D 15のコストパーフォーマンスが、プレミアムなSurface Laptop 3 15として如何程のものか、そしてコストパーフォーマンス以外の面でのSurfaceの魅力を探っていきます。
Surface Laptop 15とMateBook D 15の比較
Surface Laptop 2 15 | MateBook D 15 | |
---|---|---|
OS | Windows 10 | |
SoC | AMD Ryzen 5 3580U/Ryzen™ 7 3780U | AMD Ryzen 5 3500U/Ryzen 7 3700U |
ディスプレイ | 15インチ(2496 x 1664) PixelSense, 3:2(ペン対応) | 15.6インチ(1920 x 1080)IPS, 16:9 |
RAM | 8/16GB | 8GB |
内部ストレージ | 128GB、256GB、512GB | 256/512 GB PCIe SSD |
アウトカメラ/インカメラ | 720p HD f2.0 カメラ (フロント) | 100万画素 |
バッテリー | 約45 W | 約42 Wh |
ネットワーク | Wi-Fi: IEEE 802.11a/b/g/n/ac, Bluetooth 5.0 | |
スピーカー | Dolby® Audio™ 搭載 Omnisonic スピーカー | 2 W x 2 |
サイズ・重量 | 339.5 x 244 x 14.69 mm、1,542g | 357.8 x 229.9 x 229.9 mm、1,530g |
カラー | プラチナ, マットブラック | スペースグレー |
端子 | USB-C, USB-A, Surface Connect x 1, 3.5 mmヘッドフォンジャック | USB-A 3.0, USB-A 2.0 x 2USB-C x 1, HDMI x 1, 3.5 mmヘッドフォンジャック |
その他 | 顔認証 | 指紋認証 |
MateBook D 15はちょっとチープ
価格は安いだけあって、質感などはMateBook D 15の方が、ディスプレイのベゼルがプラスチックで飛び出していたり、キーボードのキーがザラザラしていたり、 バックライトがなかったり、細かいところで廉価モデル感は否めません。
Surface Laptop 3 15は、ディスプレイは一面クリアなガラスで覆われていて美しく、キーボードもシンプル。トラックパッドがガラスだったり、バックライトがあったりとプレミアムモデル感は圧倒的にこちらの方が上。
CPUは似たような型番だけど、性能は違う?
単純なCPUの計算能力に関しては、GeekBench 5のスコアを見る限りそれほど差はない模様。両PCともにそれほど大きな差はなさそうです。
ただGPU性能では、少し差がついている様子。上記のサイトのゲームベンチマークのスコアを確認する限り、誤差とは言えないレベルでの差が出ており、ゲームをしたり写真や動画編集をするなら快適さが変わってきそうです。
重量
重さ | ||
---|---|---|
Surface Laptop 3 15 | 1,542g | |
MateBook D 15 | 1,530g |
重量に関しては、Surface Laptop 3 15とMateBook D 15に関してはほとんど同じ。
価格で比較してみる
下位モデル(Ryzen 5) | RAM/SSD | Amazon価格(Office込) |
---|---|---|
Surface Laptop 3 15 | 8GB/128GB | 149,800円 |
MateBook D 15 | 8GB/256GB | 69,800円(104,591円) |
上位モデル(Ryzen 7) | ||
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Surface Laptop 3 15 | 16GB/512GB | 269,280円 |
MateBook D 15 | 8GB/512GB | 89,800円(124,591円) |
下位・上位モデルそれぞれで価格を比較するとこのような感じに。注意点としてはSurfaceはOffice Home&Business 2019込の値段なので、MateBookにOffice代34,791円を含んだ価格も表示しています。
下位モデルに関しては差額約4.5円、上位モデルに関してはSurfaceはRAMが16GBということもありますが、差額約14.4万円ということに。基本的に一般家庭で利用するような作業であれば、RAM8GBで済むはずなので、MateBookの方がお買い得。家族共用のパソコンや大学生が使う用途の場合は、圧倒的にコストパフォーマンスの高いMateBookがおすすめ。
追加投資はMateBook D 15の方が少なそう
更に、PCの周辺機器を購入する金額はMateBookの方が少なそうです。SurfaceはUSB Type-CとUSB-Aが一つずつしかなく、HDMI, VGAどちらのプロジェクターや外部ディスプレイに接続するにせよ変換ハブの購入は必要に。一方MateBookはHDMIは標準搭載なので、環境によっては不要、HDMI-VGAの変換アダプタは1000円を切るレベルで安いです。
さらにMateBookはUSB-Aの数も3つ搭載しているので、一つにUSBメモリ、一つにスマートフォンをつないで充電しても端子には余裕があるので、複数デバイス接続しても安心。
テレワークならSurfaceかも?
もしテレワークを本格的に行っていたり、行う予定で、写りを気にするならSurfaceの方が良いかもしれません。MateBookはキーボード上にインカメラが仕込まれており、ポップアップ方式でカメラが飛び出して来ます。プライバシーを考えると物理的にシャットアウトできるのは良い点ですが、顔が下側から撮影される形になるので、写りはカメラが水平に当たるSurfaceと比べて悪くなることもあるでしょう。
結論:Surface Laptop 3 15 VS MateBook D 15
基本的に、あなたが15インチサイズのノートパソコンを買うにあたり1円でも安くしたいなら、MateBook D 15がおすすめ。特に大学生や会社員の方で、Officeのライセンスが支給される場合には、非常に格安で済ますことができます。普段の扱いが雑だったり、子供が近くにいて壊してしまう可能性が高い場合にも、MateBookの方がおすすめですね。あとHuawei Shareが利用できるのでファーウェイスマホを使っている場合、PC上にスマホの画面を表示させたり、ファイルの転送が楽ちん。
一方Surface Laptop 3 15の魅力についてですが、Officeを自分で購入する必要がある場合にはMateBookとの価格差はだいぶ埋まってきます。更に、本体の質感、細かな部分のクオリティに関しては圧倒的にSurfaceです。筐体は金属製、トラックパッドはガラス製だったり、筆圧検知対応のディスプレイだったりと違いは確実に存在します。絶対に長期に渡り、日常的な仕事や学習に利用していくのであれば、使用上のストレスが少ないSurfaceがおすすめ。価格差はありますが、使う頻度と作業効率で考えた場合に、快適さでペイできるのでコスト差はなくなると思います。
また、性能に関して少しでも良いものが、欲しい場合に関してもSurface一択。RAM16GBの選択肢があるのはいいですね。
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