最近?話題のBAドライバーをたくさん搭載しながらも、5,698円で販売されている「KZ ZS10 Pro」を購入してみたのでレビューしていきます。
音質は良いだけで、質が悪いコスパイヤホンかと思ったら、全然そんなことはなく、品質も高く高級イヤホンに匹敵する出来栄えでした。
開封・外観
パッケージ自体はコンパクト。箱に仰々しさはありませんが、商品画像や文字の配置はシンプルで綺麗ですね。
開封すると商品と対面。プラスチックのカバーがかけられており、傷や汚れが入らないようになっています。
内容物としてはイヤホン本体、ケーブル、イヤーピース、説明書類。ポーチなどはありません。
イヤホン本体
フェイスプレートは金属素材でできており高級感が高め。写真で見たときはプラスチックぽさがありましたが、美しく磨きられています。
今回チョイスしたのはハウジングが紫のモデル。透明度は高く中のパーツが見えるようになっています。金属プレートとプラスチックの部分の繋ぎ目もバリなどもなく、品質はかなり高め。
ケーブルも手が抜かれているわけではなく、こちらも品質は高いですね。耳に掛ける部分は適度な硬さを持っていますし、ケーブル自体も取り回しがしやすい柔らかさがあります。LRの記載があるので注意して本体と接続しましょう。
ピンは0.75mmタイプ。ピンが飛び出しているのではなく、qdcなどのようにピンが覆われているタイプですが、qdcとは極性が異なる模様。
リケーブルについて詳しく知りたい場合は上記のサイトやコメント欄を見ると詳しく書かれています。迷ったりわからない場合は、KZ ZS10 Pro対応のものを選択すると良さそうです。
装着感とか取り回し
イヤホンのケーブル自体は柔らかさがあり、耳へのかけたときの負担や、取り回しは悪くないですね。装着感についてもしっかり耳に入るので落ちにくく、遮音性も高くなっています。
スマホでも十分鳴らせる
スマホに挿して再生する場合、イヤホンによっては音量を上げても実際の音量は全然出ないなんてこともありますが、このイヤホンは比較的簡単に音量を取ることができます。iPhone XSやGalaxy Note9でも楽に鳴らすことができました。
いろんなイヤホンと音質比較
使ったイヤホン
- KZ ZS10 Pro(購入時:5,698円)
- qdc 3SH(購入時約6万円)
- Xiaomiのハイブリッド型イヤホン(購入時:2,800円)
実際に、J-POP(嵐・平井堅)や女性ボーカルのアニソン(上坂すみれ・田村ゆかり)、クラシック、EDM、ロック等色々聴いてみました。
総評としては、 「qdc 3SH > KZ ZS10 Pro >>> Xiaomi」という印象。KZ ZS10 Proの傾向としては、解像度の高いドンシャリですが、両極端というよりは聞きやすいレベルになっており、音量を上げても高い音が耳にささることはなかったですね。
XiaomiとKZ ZS10 Proの差は、全体的な解像度とか音の響きや女性ボーカルの響き、空間的な広がり等全てにおいてKZの方が上。Xiaomiのイヤホンの方が音がこもって聞こえていました。ここは金額的な差が少ないですが、曲のジャンルを問わず実際の音質としてはかなりの差を感じました。
qdc 3SHとKZ ZS10 Proについてですが、空間的な広がりと音のバランスがqdcの方が上。クラシック系の楽器が多い曲なら前者がおすすめ。J-POPやアニソンやEDMをメインに聴く人であれば、人によってはパワー感を感じられる KZ ZS10 Proの方が良いと判断しそうとも思えます。
すべてのイヤホンの中で買うべき(言い過ぎ)
「所詮値段の割に音質が良くて、悪いとこもある、コスパイヤホンでしょ?」となめてかかっていたのですが、良い意味で衝撃を受けました。
イヤホン本体やケーブルの品質もハウジングからケーブル、箱に至るまで丁寧に作られており、単純に安さありきではなく、高品質なものを作るという意識が感じられます。
音質に関しても、単純に5000円台1万円台といった価格で比較するというよりは、高級イヤホンと3BAとか4BAといったスペック・実際の音質という同じ土俵で比較可能。リケーブル可能だったり、ドライバーをたくさん積んでいて音質も良かったりと初心者だけでなく、オーディオオタクも楽しめる一本。
初心者の高級イヤホン入門としても音質や価格の面からおすすめですし、オタクにとっても自分の持っている高額なイヤホンと併用するためのサブイヤホンとしてもおすすめ。5万円を超えてくるイヤホンは、通勤や通学に使いづらいですが、5000円程度だともしなくしたり壊したりしても心理的な安心感が段違いです。買って損をするより得をするようなイヤホンです。
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