10月27日から販売が開始されたばかりのKindle Paperwhiteを購入したのでレビューしていきます。
開封と付属品
パッケージは、青ベースの製品画像がプリントされたタイプ。細長くて薄い箱に入っています。配送方法は、Amazonやヤマト運輸かと思いきや、ゆうパケット(ポスト投函)可能なレベルのサイズ感でした。ポッキーなどの箱のように、開封するともとには戻せません。
箱から引き出すと、Kindle Papewhite本体が顔を表します。内容物は、Kindle Paperwhite本体とUSB Type-C to Aケーブル、説明書。
スマホやタブレット、ノートPCでもUSB Type-C搭載機種は増えていますし、充電器も既存のものを利用できるため、充電器なしは欠点ではありません(付属のものは使わないので、パッケージがスリムな方がありがたい)。
初期設定:アカウント紐付けなら何もしなくていい
購入時に「デバイスをAmazonアカウントにリンクする (簡単セットアップ)」にチェックマークを入れて購入しました。そのため、AmazonアカウントやAmazonに登録しているWi-Fiパスワードが、既に端末上で初期設定されていました。
あまりにも何もなさすぎて記憶が定かではありませんが、電源を入れて数タップで使えるようになりました。初期設定らしき設定はなく、すぐ使うことができました。
外観
画面が大きくなって、ベゼルが細くなり、より今風な電子ペーパータブレットのデザインになりました。
背面は、Amaoznの矢印のみのシンプルなデザインに。 Kindle Paperwhiteは、家だけでなく外でも使うガジェットなので、”Amazon”の文字があるよりシンプルな方が好み。
Kindle Paperwhiteを重ねてサイズ比較してみました。文庫本よりもわずかに大きい程度。
下部には電源ボタンとUSB Type-Cがあります。最新モデルのKindle Paperwhiteでは、ついにUSB Type-Cが搭載されました。KindleのためにmicroUSBを出すのは面倒だったのでありがたいですね。
サイズ比較:旧モデルよりサイズアップ
Kindle Paperwhite(第11世代)のディスプレイは、これまでの第10世代の6インチから6.8インチに大型化しています。それに伴い本体サイズもサイズアップしています。
0.8インチと聞くと、僅かな変更のように思えますが、読書体験は数字以上の向上を感じます。1ページにたくさん文字を表示させても見やすく、漫画も大きくなったことで迫力があります。洋書などでWord Wiseを表示させても余裕があります。
持ちやすさ:コンパクトタブレットの領域に
本体サイズは数mm大きくなっただけですが、片手での持ちやすさは低下しました。筆者の場合は、片手でホールドしページを送りがギリギリできるサイズ感。バランスが悪いと落としそうな感じはあります。旧モデルでは、片手に持ったときに安定感があり、余裕がありました。
旧モデルは大画面スマホくらいのサイズ感でしたが、新モデルではコンパクトタブレットくらいのイメージです。微妙な差ではあるのですが、持ちやすさは大きく変わった印象を受けます。
ただ、電車やカフェなどでゆっくり読書する場合は、両手に持った状態で使うことも多いので、実用上は大きな差が無いような気もします。このあたりは画面サイズによる読書体験向上とのトレードオフなので、致し方ない部分かもしれません。
色調調節ライト:Paperwhiteに初搭載
Kindle Paperwhiteに初搭載の色調調節ライトをチェックしてみました。部屋の照明や時間帯の変化による日当たりに応じて、画面の色合いを変化させることができます。ディスプレイを黄色くしていくことで、白い光が目に刺さるのを抑えられます。
ウェブブラウザ:実用的になって欲しい
いつの間にか「(体験版)」の文字が外れていたウェブブラウザは、全然ダメです。上はYahoo Japanを表示させた写真ですが、ちゃんと表示されず、対応したブラウザでないという表示も出ています。
ブラウジングを期待するのであれば、Kindleはおすすめではありません。最近はAndroidを搭載した電子ペーパータブレットも増えており、Chromeでのブラウジングやアプリを重視するなら、そうした製品を買うほうが良いでしょう。
総評:より読書家向けにお手頃価格で
Kindle Paperwhite(第11世代)での読書は、最高です。ディスプレイの大型化により、目や身体への負担を少なく、読書することができるようになりました。
これまでの6インチのPaperwhiteはディスプレイが小さく、腰を据えて読書するならiPadやKindle Oasisなど大きめ端末が必要でした。しかし、新Paperwhiteは、コンパクトさをギリギリ維持しつつ、読書体験が大幅に向上しており、タブレットの快適さに足を踏み入れた端末です。また、防水に対応しているため、そうした良さをお風呂やアウトドアなど、どんなシーンでも体感できます。
大幅な進化をしていながらも、価格は広告ありモデルが14,980円からと非常にお買い得。上位モデルのシグニチャーモデルでも2万円以下で購入でき、旧モデルからの買い替えを推奨したい一台です。
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