iPad mini 6は、大きなサイズのiPadシリーズと異なり、専用のSmart KeyboardやMagic Keyboardは販売されていません。また、サードパーティ製のキーボードでしっくりくるものもありませんでした。
そこで、iPad mini 5向けに販売されていた「Brydge 7.9」が、mini 6でも使えるとの情報を得たので、試しに購入してみることにしました。
外観はほぼ完璧
外観は、ほとんど完璧。さながらMacBook化したiPad miniといえます。mini 5用なのですがmini 6にも見た目的にフィットしています。
縦横のサイズ感がiPad mini 5から変わっているため、少し異なりますが、ほぼ一致しています。
文字入力・ファンクションキーは超快適
キーサイズは小さいものの、配列は比較的普通のノートパソコンに近くなっており、かなり快適に文字入力をすることができます。
また、音量やホーム、明るさ調節のファンクションキー、コピー・ペーストなどのショートカットキーも使えます、
Brydge 7.9とiPad mini 6の持ち運びは快適
持ち運びはかなり快適です。MacBook Air(13インチ)の半分のサイズ感で、重量も非常に軽量です。コートのポケットに入れて持ち運ぶことも可能。
Brydge 7.9の着脱は少し面倒
比較的プラス面を書いてきましたが、マイナス面ももちろん存在します。一番のマイナスポイントは、着脱が面倒な点です。iPad mini 5は6.1mmの厚さなのに対し、iPad mini 6は6.3mmの厚さです。0.1mmの違いですが、iPad mini 6は角張ったデザインのため、mini 5用に作られたBrydge 7.9に完全フィットしません。
狭いところに挿しているため、固定はしっかりとされます。なので、外れる心配はあまりありません。ずっと固定したまま使うのであれば、通常使用に問題はありません。
ただし、頻繁に着脱をして、タブレットとノートPCスタイルの両方を使い分ける場合は、着脱が面倒に感じること間違いなしです。
ゴムを外してドライバーで拡張
非対応のiPad mini 6の着脱をかんたんにするために、マイナスドライバーなどを使って、固定部分の幅を広げる解決法があります・シリコンゴム部分を外し、マイナスドライバー2本を使って、てこの原理で少し厚さを調節して上げると、着脱しやすくなります。
ただし、広げすぎるとゆるゆるになります。あくまで自己責任で行いましょう。
ケースとガラスフィルムはだめ
厚みがギリギリのため、基本的にケースやガラスフィルムの使用はできません。シリコンゴム部分を外して、代わりにクリアケースなどを装着したiPad mini 6を付けるのもできません。
使えるのは保護フィルムとスキンシールくらいでしょう。筆者は、ミヤビックスのOverLay Brilliantを貼っています。問題はありません。
開閉時の注意点
少しだけ丁寧に開閉することを意識
iPad mini 6にピッタリとフィットするわけではないので、開閉には気を使います。気を使うといっても、本を開く用にヒンジ側のiPadの辺を持って、そこから開ける・閉じることを意識しています。
写真の用に、ディスプレイの端を持って開くと、iPad miniに余計な負荷が掛かり、画面が割れたり筐体が曲がったりする恐れがあります。
開閉によるスリープには対応しない
また、開閉によるスリープとその解除には対応していません。iPadにある電源ボタンやBrydgeキーボード上で、スリープモードにしてから、閉じる必要があります。これに関しては、実用上不便には感じていません。
Brydge 7.9の入手難易度は高め
iPad mini 5がもう販売されていないこともあり、入手難易度は高めです。日本語配列版の新品価格は1.2万円程度。確かに快適なキーボードですが、完全対応ではないアクセサリーの値段としては高めです。
安く手に入れたい、お試ししたい場合は、中古を視野に入れる必要があります。フリマアプリやネットモール、2nd STREETなどでは、6,000円程度で入手することができます(それでも価格としては高め)。
筆者はネットモールで、状態の良い中古が販売されていたので、それを購入しました。
総評:超おすすめではないけど…私は使う
総評としては、超おすすめできるキーボードではないものの、完全にフィットしたものが登場するまで、使い続ける予定です。
おすすめではない点としては、完全対応ではないことと、値段とMicroUSBの3点。完全対応していないので、取り扱いは少し丁寧にする必要があります。また、保護フィルムしか駄目だったり、開閉によるスリープができない点もあります。充電端子もMicroUSBと古め。また、入手しやすくはなく、新品で買おうとすると、1万円近くします。
一方で、便利な点としては、キーボードそのものの打鍵感とUMPCっぽいサイズ感です。キーは小さいものの、iPad用キーボードを作っているメーカーだけあって、打鍵感は最高です。また、UMPC感があって、どこへでも持ち運んで使える感じがします。
現時点では、デメリットよりメリットの方があると感じているので、使い続けることにしています。また、完全対応でないことからiPad mini 6本体に問題が生じても、Apple Care+でなんとかできるというのもあります。BrydgeがiPad mini 6に完全対応したキーボードを発売するまで、使い続けようと思います。
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