Amazonは、10.2インチの手書き入力に対応した電子ペーパータブレット「Kindle Scribe」発表しました。Kindleシリーズとしては久しぶりの大型モデルになります。価格は47,980円からで、11月30日発売予定です。
電子ペーパータブレットは、BOOX NoteシリーズやHUAWEI MatePad Paper、Koboなどが、大画面かつ手書き対応の製品になりますが、Kindle Scribeはそれらの製品に真っ向勝負を挑むモデルとなりそうです。
Kindle Scribeのスペック
OS | 独自OS |
---|---|
ストレージ | 16/32/64GB |
ディスプレイ | 10.2インチ、解像度300ppi、フォント最適化技術、16階調グレースケール |
サイズ | 196 mm x 230 mm x 5.8 mm |
重量 | 433g |
カラー | タングステン |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n |
筆圧 | 4,096段階 |
バッテリー① | 1回の充電で最大12週間利用可能 |
バッテリー② | 1回の充電で最大3週間利用可能 |
その他 | USB Type-C, スタンダードペン, 交換用ペン先(5個), 交換ツール |
Kindle Scribeの価格
最安価格は、16GBモデルでスタンダードペンを採用したモデルの47,980円です。プレミアムペンになると価格は4,000円UPになります。最大モデルは、64GBモデルでプレミアムペンを搭載したモデルの59.980円になっています。
Kindle Scribeの特徴
手書き入力への対応
注目すべき点としては、ワコムのEMR方式によって4,096段階の筆圧検知機能に対応しました。スタイラスペンを使って、手書きメモを取ることができる用になりました。
Amazonは、10年以上前からKindleシリーズは出していますが、BOOXシリーズやQuaderno、Kobo Elipsaなど近年人気が増えている「手書きのできる電子ペーパータブレットタブレット」の分野では遅れていました。Kindel Scribeは画面の大型化と手書きという部分で、一気に他社製品に遅れていた部分に追いつき、Kindle本への手書きメモという強みも有することになりました
スタンダードペンとプレミアムペンの違い
Kindle Scribeのスタンダートペンとプレミアムペンについて、充電不要である点とマグネットで着脱できる点は同じです。
プレミアムペンだけの特徴は、消しゴム機能がついている点と、サイドにショートカットボタンが用意されており、ペンとマーカーの切り替えなどを行うことができます。
手書きノートも作成可能
Kindle Scribeは、手書き機能に対応したことで、ノートやメモ、日記などに利用することができます。
外部から取り込んだPDFへのメモも可能
説明欄には、「PDFなどの文書を取り込んで、ページ内に手書き入力」と書かれています。つまり、PCなどからPDFの論文などのファイルを送って、それに直接スタイラスペンで手書きすることも可能なようです。
BOOX NoteやMatePad Paperの強力なライバルに
対応機能 | Kindle Scribe | BOOX Note Air2 | MatePad Paper | Quaderno |
---|---|---|---|---|
Kindle対応 | ○ | ○ | △ | × |
Google Play対応 | × | ○ | × | × |
価格 | 47,980円 | 72.800円 | 58,909円 | 43,000円 |
Kindle Scribeは、BOOX NoteシリーズやMatePad Paper、Quadernoシリーズの大きなライバルになりそうです。
Kindleが使えて、手書きが使える電子ペーパータブレットとしては、Kindle Scribeが一番安くなっています。また、Kindle本への書き込みを考慮する場合も、これ一択です。
ちなみに、Koboユーザーの場合、Kindle Scribeに相当する製品は「Kobo Elipsa」になります。Kobo Elipsaは、46,990円でKindle Scribeとは約1,000円差になります。ただし、これらの製品を選ぶのは端末ベースではなく、普段電子書籍サービスでKindleを使っているかKoboを使っているのかが選択基準になるでしょう。
入手しやすく魅力的なKindel Scribe
Kindle Scribeは、5万円を切る価格(47,980円)で入手することが可能です。Kindleの電子書籍が使える10.2インチサイズの電子ペーパータブレットとしては、最安の部類になります。KindleとPDFなどの閲覧で事足りる人の場合、他社の電子ペーパータブよりもかなり魅力的な選択肢になりうるといえます。手書きのノートの書き心地や機能面は、発売前のため未知数な部分はありますが、かなり興味深い製品といえるでしょう。
コメント