Mac mini 2018でAMDのRadeon RX6600をeGPUとして利用してみたので、メモ程度に記録を残しておきます。主に、導入の経緯や不満点などをまとめておきます。
今回導入したのは、「AKiTiO Node」のeGPUケースと「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 6600 8GB GDDR6」の構成でした。
WindowsデスクトップPCをやめてMac mini 2018に一本化
ここ1年くらい、デスクトップPCは、WindowsデスクトップPC(Ryzen 5 3600/GTX 1660 SUPER)とMac mini 2018(Core i7-8700B)を持っていました。
ただ、デスクトップPCを2台持っていて、片方ばかり使っているのはちょっともったいなくあります。それなら、WindowsデスクトップPC手放し、Mac mini 2018のグラフィック性能をeGPU強化することで、一本化を図ろうとしました。
ということで、お手頃価格なeGPUケース「AKiTiO Node」とグラフィックボード「AMD Radeon RX6600」を購入してみました。
Mac mini 2018にeGPUを導入して良い点・悪い点
写真・動画編集/4Kモニターへの出力は快適
写真アプリでの編集やAffinity Photoでの写真の読み込み。4Kモニターなどにデュアルディスプレイでの出力時の処理落ちなどがなくなり動作はとても快適でした。
MacでeGPUの不安定さはない
実は筆者の環境では、以前あったフリーズなどの問題はなく、非常に快適に作業できました。
しかし、起動時には起動ロゴが表示されない問題は改善されておらず、真っ暗な画面のままログイン画面が出てるという想定でパスワードを打つ必要があり、ちょっと不便な部分はありました。
気になったのはそれくらいで、実用上困ることはなかったです(HDMIのダミープラグで解決するという話もありましたが、筆者の環境では特に効果を発揮しなかったです)。
eGPUケースの大きさとファンノイズ
eGPUの大きな不満は、eGPUケース(AKiTiO Nodeの)の本体サイズとファンのノイズでした。少々コストは嵩んでも、ケースはコンパクトで、なおかつ電源やケースファンは静かなeGPUケースを購入すべきです。
AKiTiO Nodeのケースのサイズは、非常に大きく、MiniITXより大きめのデスクトップPCのサイズ感でした。Thnderbolt3ケーブルの長さが短いので、卓上にせざるを得なかったのですが、明らかにデスク上で邪魔でした。
また、電源ファン・ケースファンのノイズもかなり大きく、ブログ執筆の際の集中が阻害されます。エアコンの暖房よりも遥かにうるさく、常用するのは厳しいと感じるレベルでした。
M2 Pro搭載Mac miniとVRの今後
M2 Pro搭載Mac miniでeGPUは完全に不要に
よし、このMac mini 2018とeGPUの構成でもう2年くらい頑張るぞと思っていたところ、まさかのM2 Pro搭載の「Mac mini」が発表されました。
これまでのApple Silicon版Mac miniの不満はCPUのコア数だったのですが、10/12コアが選択でき、不満点は完全に解決することに。ガッツリした作業に使えるMac miniが新登場したので、わざわざeGPUで2018年モデルのIntel Macを延命する必要はなくなりました。
2023年はVRを楽しみたい
2023年はVR方面の技術ももっと触れたいと思っています。PICO 4やMeta Quest Proなど、薄型軽量なVR HMDも増えてきています。
やっぱりVRを幅広く楽しんだりコンテンツ作成したりとなると、現状はWindowsデスクトップPCが必要です。そう考えると、2023年に、Mac mini 2018とeGPUに固執する理由はあまりないなという結論になりました。
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