近年円安の影響でiPadの価格が高騰する中、防水かつスリムで安価なことに惹かれてSamsungのAndroidタブレット「Galaxy Tab S9 FE」を購入してみました。また、ついでに純正キーボードカバーの「Book Cover Keyboard Slim」も入手しています。
Galaxy Tab S9 FEスペック
| OS | Android 13 |
|---|---|
| CPU | Exynos 1380 |
| RAM | 6GB |
| ストレージ | 128GB |
| ディスプレイ | 10.9インチ, 解像度:2304 x 1440 |
| アウトカメラ | 800万画素 |
| インカメラ | 1200万画素 |
| バッテリー容量 | 8000mAh |
| Bluetooth | Bluetooth v5.3 |
| 位置情報 | GPS, Glonass, Beidou, Galileo, QZSS |
| サイズ | 165.8 x 254.3 x 6.5mm |
| 重量 | 523g |
| カラー | ゴールド、シルバー、グレー |
| 防水 | IP68 |
| その他 | USB Type-C(2.0), 指紋認証 |
薄型軽量でシンプルなデザイン

Galaxy Tab S9 FEは、6.5mmの薄型ボディで、まるで板のようなデザインでとてもオシャレ。カメラやアンテナラインの処理も丁寧にされており、ハイエンド製品と同等のクオリティを感じます。

ディスプレイは、10.9インチ。発色やコントラストも非常によく、コンテンツ消費に最適です。

背面にSペンを装着することも可能。

電源ボタンは、指紋センサーと一体型です。

MicroSDカードスロットもあります。


右側面にはUSB Type-C, 下部にはキーボードと接続するためのポゴピンがあります。

冷蔵庫にも貼り付く
Galaxy Tab S9 FEの性能や動作、マルチタスク

Galaxy Tab S9 FEの動作は、日常生活で使われるような一般的なアプリであれば、非常にスムーズです。ヘビーな3Dゲームを快適に楽しめるほどの性能はありませんが、ライトユースであればそこまで困ることはありません。
ただ、One UIの問題からか、マルチタスクについては不満が残りました。タスクバーが表示されてさっと切り替えられるのは便利ですが、アプリを2つ並べて使うときに、動作が重く、なかなかiPadの様にスムーズに利用できないのは不満点でした。
ベンチマークなどについては、他サイトが詳しいです。
ディスプレイは動画視聴向き・電子書籍には不向き

動画再生時

Kindleで漫画表示時
ディスプレイは10.9インチで、アスペクト比は16:10。しばらく使った感想としては、横画面は動画向き、縦画面はX(Twitter)向きといえます。一方で、電子書籍は横画面や縦画面でも大きく余白が生じます。

また、ノートテイキングにおいても、ちょっと窮屈さを感じました。縦画面だと横幅が少し足りず、横画面にすると縦幅が足りなく感じました。
特にA4サイズで印刷されることを前提としたPDFなどは、余白が多くなってしまいます。
最近は3:2のアスペクト比のタブレットも増えてきており、汎用性を考えると16:10は少し使いづらいので、次期モデル等では改善を期待したいところ。
Sペンは書きやすい

ペン自体が適度に太く、またペン先は摩擦感も感じられるため、小さな文字でもしっかり書けるのが、大きなポイント。
安心して使える防水
Galaxy Tab S9 FEとiPadや他のAndroidタブを比較したときに、際立つ魅力は、IP68への防水対応です。日常生活なら台所やお風呂、アウトドアでも安心して使えます。
Book Cover Keyboard Slimについて
打鍵感は少しチープ

Book Cover Keyboard Slimは、US配列な上に、打鍵感も軽いため、長時間のキーボード入力にはあまり向いていません。カバーとキーボードが一体型という点は魅力的ですが、タイピングを重視するなら別途Bluetoothキーボードを用意する方が良いでしょう。
カバーとしての出来は良い

カバーとしての出来は良さげです。マグネットでくっついて、ディスプレイはキーボード面で保護され、ペンも落下しないようになっています。また、ペン部分をめくって取り出すことも可能です。
キーボードは後方互換性が気になる

Galaxy Tab S9シリーズ向けの「Book Cover Keyboard Slim」で気になるのは、次モデルに対する後方互換性。iPadのSmart Keyboardシリーズとは異なり、これまでのGalaxy Tabシリーズは、基本的に新モデルが出たら買い替えることは必須です。そんなに安くない製品なので、1, 2年使って新モデルに買い替えたいという場合は、このアクセサリーもセットで売却する必要が出てきます。
安かったらそれも気にならないのですが、Book Cover Keyboard Slimは、18,480円とそれなりのお値段。ちなみに、iPad Air/ProのSmart Keyboard Folioが27,800円。価格差はありますが、iPad Pro 11(2020)のSmart Keyboard Folioは、現在のモデルでも利用可能です。長く使用する際のコストパフォーマンスの悪さには引っかかるところです。
Galaxy Tab S9 FEのいいところ・悪いところ

Galaxy Tab S9 FEのいいところは、軽量かつ薄型で日常生活での使用には困らないスペックを備えていること、そしてSペンが付属してくることです。動画を見たりSNSをしたり、簡単なメモの作成などであれば、快適にこなしてくれました。iPad Airよりもリフレッシュレートが高く、スクロールも滑らかなポイントも素晴らしい部分です。
一方で、アスペクト比が横長で電子書籍やノートテイキングには向いていなかったり、リッチなゲームコンテンツをこなせるほどハイスペックでないのは、残念な部分です。
防水対応でどこでも使えるので、子どものいる家庭などで家族共用として使うタブレットとしては非常に優秀だと思います。





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