ASUSは10月26日、日本市場向けに最上位モデルとなる「Chromebook Flip C436FA」を発表しました。14インチサイズながら1.15kgと軽量な他、第10世代Core i3~7を搭載するなど性能も非常に高め。
この記事ではChromebook Flip C436FAの特徴や気になるポイント、ハイエンドChromebookを購入する価値などを紹介していきます。
ASUS Chromebook Flip C436FAのスペック
製品名 | Chromebook Flip C436FA | ||
---|---|---|---|
モデル | C436FA-E10162 | C436FA-E10068 | C436FA-E10161 |
OS | Chrome OS | ||
CPU | Core i3-10110U(2コア4スレッド) | Core i5-10210U(4コア8スレッド) | Core i7-10510U(4コア8スレッド) |
RAM | 8GB | 16GB | |
ストレージ | 128GB(PCIe 3.0×2) | 256GB(PCIe 3.0×2) | 512GB(PCIe 3.0×2) |
ディスプレイ | 14.0インチ、フルHD(1920×1080) | ||
インカメラ | 92万画素Webカメラ内蔵 | ||
バッテリー容量 | リチウムイオンバッテリ (3セル) | ||
バッテリー駆動時間 | 11.8時間 | ||
ネットワーク | Wi-Fi 6(802.11a/b/g/n/ac/ax), Bluetooth5.0 | ||
サイズ・重量 | 319.5 x 208 x 13.76 mm | ||
重量 | 1.15kg | ||
スピーカー | クアッドスピーカー内蔵 (1W×2、1W×2) | ||
カラー | エアロジェルホワイト | ||
スタイラスペン | ASUS USI Pen | ||
その他 | 指紋認証、USB3.1(Type-C/Gen1) ×2日本語キーボード |
モデル展開としては、Core i3/8GB/128GB、Core i5/8GB/256GB、Core i7/16GB/512GBの3モデル展開、それ以外の性能に関しては、どのモデルも共通しており、海外版と違い4096段階の筆圧検知に対応したASUS USI Penが付属するのも魅力。
Wi-Fi6に対応したり、指紋認証もあり、クアッドスピーカーを搭載するなど、細部の機能も充実しています。
ASUS Chromebook Flip C436FAの価格
モデル | ASUS USI Pen | ASUS公式価格 | Amazon価格 |
---|---|---|---|
Core i3/8GB/128GB | ○ | 119,800円 | 107,820円 |
Core i5/8GB/256GB | ○ | 149,800円 | 134,820円 |
Core i7/16GB/512GB | ○ | 169,800円 | 152,820円 |
Core i3/8GB/128GB | × | 114,800円 | – |
Core i7/16GB/512GB(USキー) | ○ | 169,800円 | – |
税込を考慮した最安価格は、Core i3モデルの10.7万円が最安となっています。Core i7の最上位モデルで15万円程度となっています。
欲しいポイント
デザイン
本体はフルメタルボディで質感も良さそうな上に、デザインが良いだけではなく人間工学にも基づいています。本体と天板の縁にはV字カットされており美しさと天板の開けやすさの両立も。
カラーについても、エアロジェルホワイトは”ただのホワイト”と異なり、見る角度によってホワイトからブルーに、そしてパープル、レッド、ピンクへと微妙に色が変化すると言われており、これは是非実機で確認したい所。
既にレビューが公開されており、実機の感覚を掴むのであれば参考になります。
サイズと重量
ディスプレイは14インチサイズなのにも関わらず、大きさは13インチサイズ。重量に関しても1.15kgと13~14インチのノートPCとしては非常に軽くなっています。MacBook Airが1.29 kgであることを考えるとかなり軽いことがわかります。
スペック
CPUには第10世代のCore iシリーズを採用。国内モデルではCore i3/5モデルがRAM8GB、Core i7モデルがRAM16GBとなっています。海外モデルではCore i5モデルでもRAM16GBだったのでこの点は少し残念だったりもします。
Chromebookはストレージ面で妥協されることが多く、eMMCになって速度が落ちたり、容量が削られたりすることが多いものの、C436FAではストレージ容量・速度面で妥協はなく、128GB~512GBまで選択でき、速度面でもPCIe 3.0×2に。
ハイエンドChromebookの使い道
- RやPythonで大きなデータを分析
- LaTeXでPDFの資料作成
- Paperpile(Chrome拡張機能)で論文管理
- タブをたくさん開いて、ブログ執筆
- ミラーレスで撮影した画像を編集
Chrome OSはCrostiniと呼ばれるLinuxの仮想環境が使え、Linuxアプリをインストールすることができます。「Chrome OS」や「Androidアプリ」といった制約を超えて活用方法は広がっており、ハイスペックである意味も十分あります。
そもそも、たくさんタブを開いてブログを執筆するにしても、ロースペックマシンでチープなキーボードのマシンで作業するより、きれいなディスプレイ・高性能マシンで作業した方が快適なのはChrome OSでも同じです。
他の製品ではなく、Chromebookな理由
オシャレ・軽量・ハイスペックということを考えると、他のOSの製品でも同様のものが存在するのは確か。C436FAに関しては値段も他のものと変わらないレベルです。使用用途に関してもChrome OSである必要はないようにも思えます。
筆者がChromebookもいいなと思うのは、他のOSと比較してOS自体が圧倒的にシンプルで、環境構築・初期設定・アップデートなどが圧倒的に便利な点。Chrome OSとは別にCrostiniは独立しているので、既存の環境を残したままLinuxの環境を作ったり消したりも自由にできます。操作に関しても、たしかにアプリの少なさこそあれ、できることは確実に快適に動くので、こちらの方が作業が捗ることも。
加えて、タブレットとPCの間の立ち位置的な製品として利用でき、スマホやタブレットの手軽さと、PCの入力しやすさを生かしたクリエイティブな作業、両方に活用できrます。Androidアプリも動作するので、PCでは面倒な操作が、タッチに最適化されたアプリで直感的に使えるのは、Chrome OSだけの魅力だと思っています。
あくまで企業向けではありますが「Parallels Desktop for Chromebook Enterprise」が使えるなど、仮想化でWindowsが動かせるようにもなり、Chrome OSの良さを活かしつつ、足りない所が補える未来も近くなり、Chromebookですべてが完結する様になる可能性もあります。
まとめ:製品クオリティを考えると安い
14インチサイズで1.15kgと軽量。金属ボディで質感も高く、性能にも力を入れているノートPCが、10万円~15万円で買えてしまうのは破格。活用の幅も広がっており、このハイスペックさを活かす環境ができてきているのも事実。これまでChromebookで妥協されがちで不満を感じていたストレージなども高速になっており、Chromebook Flip C436FAが欲しくなってきています。
Source:ASUS
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