安価でハイスペックなタブレットとしてLenovoの「LEGION Y700」を購入しました。ただし、日本語とGoogle Playストアを利用できるように気を効かせてか、ショップROMが焼かれていました(グローバルモデルは無いのに、Global ROMとも呼ばれてたり?)。
そのままだと、アップデートを利用できませんし、勝手にカスタムされたROMなので何が入っているかわからず、さらにブートローダーがアンロックされたままです。こんな状態なのも気持ち悪いので、純正の中国版ROMを焼き、ブートローダーをロックすることにしました。
純正ROMはQPSTを使って焼く
純正ROMへの戻し方は、上のサイトが詳しいので是非参考にしてみてください。古いRyzen PCではQFILが動作しないようですが、筆者のRyzen 7 7700ではうまく動作しました。また、有志が古いRyzen向けのドライバーも出しているようです。
一応、自分への備忘録と記録も兼ねて、簡単にまとめておきます。必要なものは、QFILとEDLドライバー(Qualcomm HS-USB QDLoader 9008 Driver)、LEGION Y700の純正ROMです(adb環境はあれば良い)。QFILを起動し、ConfigrationからDevice Typeを”ufs”に、また”Reset After Download”を行う。XMLに、ROMを解凍して出てくる”contents.xml”を指定して焼けばOKでした。
ここは、そんなにつまづきポイントはないのではないかと思います。
LEGION Y700のBootloader再ロックについて
LEGION Y700のブートローダー再ロックは、少々厄介です。どうやら、Android端末には、”Rollback Protection”という機能が備わっています。古いバージョンのROMにして、そのROMのバグを防ぐ機能です。
Android端末とROMで、”Rollback Index”が記録されており、Android側で一度新しいバージョンになると、古いバージョンのROMでブートローダー再ロックできなくなってしまいます。そのため、古いバージョンのROMのまま、ブートローダー再ロックをすると”Your device is corrupt. It can’t be trusted and will not boot”という表示が出ます。
一番簡単な解決策は、古いROMを焼いたら、最新のバージョンまでOTAを行い、そのバージョンでブートローダー再ロックをすることです。
ちなみに、”Your device is corrupt.”という表示が出た場合は、特に特別な作業は不要で、”fastboot oem unlock”でアンロック状態にすることができました。
久しぶりにROM焼きをやりましたが、最近のAndroid事情なども知れて、中々興味深かったです。もし実施される場合は、上で紹介した2つのサイトを熟読してから実行すると良いと思います。
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